愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

Day of Giving

お金持ちエリアもあれば、貧乏エリアもあるサンフランシスコ。治安も場所によってさまざま。刺激の多い街で暮らす子達、逆に郊外で何もなく退屈三昧になってしまう子達、そんな子供達がストリートに出て、ドラッグや10代での妊娠、ギャングの仲間になって暴力事件などに巻き込まれてしまう可能性は低くない。家族が崩壊していたり、お手本になるはずの親が刑務所に入っていたり、アルコールやドラッグの問題を抱えていたり・・ということも多い。そこで自分で自分の人生をコントロールし、Critical thinkingを身につけ、学校を決してドロップアウトせず、良い成績を収めることができるよう、子供達を外から少しでも手助けしよう・・・というプログラムや活動がたくさんある。


友人Eちゃんの呼びかけで、去年から友達グループと一緒に、そんな団体のひとつで、この時期だけのボランティアをやっている。この団体は、Youth Development Programといって、子供達が成長するのに必要なことを学ぶプログラムをやったり、メンタープログラムといって、ボランティアと子供がペアになって、2年間にわたってその子供のメンターとして色々なアドバイスをしたり、イベントに参加して色々な活動をしたりする。


私達が参加しているのは、「Day of Giving」というプログラム。これは、低所得層の子供達にもクリスマスプレゼントを届けようというもので、プレゼントの寄付からラッピング、デリバリーまでを全部やる。私はデリバリーのところから参加。朝も早くからオフィスに集合して、事前にみんなでラッピングしたギフトを地域別に分け、それを車に積んでお宅までお届けする。2年間のボランティアはとてもコミットできないけど、これくらいだったら、私もできる。今年は800の子供たちに配るとかで、ボランティアも70人ぐらいはいたのではないか。市長のオフィスからも担当者が来て、みんなありがとう〜!なんてスピーチをしていた。


プレゼントを配る家族の名前、住所、子供達の名前の一覧と地図をもらって、出発。低所得者層が多く住む場所なので、治安が良くないところもあって、去年は車のガラスが破られてプレゼントを盗まれるということもあったそう。市長のオフィスの担当者が、今年はプレゼントを配る地域に警官を特別に増やしました、なんて言っていた。


私達は去年と同様、サンフランシスコとオークランドの間に浮かぶ小さな島、トレジャー・アイランドへ。去年は一軒一軒回って、クリスマスツリーの飾りつけまで手伝ったりして大変だったそうだけれど(私は発熱で配達には不参加・・)、今年は女性専用のシェルターにいる子供達、約30家族にいっぺんにどーん!と配達。シェルターといっても、普通のアパートみたいなところ。1階に談話室のようなところがあるので、そこでみんなの名前を呼んで、ひと家族づつ、配っていく。お母さんと、複数いる子供達の苗字がぜーんぶ違うという家庭も。お母さんたちはみんな中庭に集まって、タバコをふかしてぎゃーぎゃーと楽しそう。とても若い人もいれば、おばさんもいる。


このプログラムでプレゼントをもらうには、2ヶ月前に申し込まなくてはいけなかったのだけれど、実際配達に行ってみたら、もうシェルターを出てしまったという家族もあった。配偶者の暴力とか、色々な理由で家を出てきた人たちが一時的に住むところだから、自立の道が開けたということなんでしょう。それはそれで、よかったね。逆にこのプログラムを知らなかったり、締め切った後でシェルターに来た家族もあって、自分もプレゼントがもらえる!と思った子供ががっかりして涙をぽたぽた・・なんていうシーンもあった。ある程度子供の希望をきいてプレゼントを用意するので、あまったものをあげるわけにもいかず、とりあえず希望を聞いて、後でデリバリーすることを約束して帰ってきた。


このほかにもプロジェクト(低所得者層のためのハウジング)3軒にも行き、3家族にプレゼントを配達。プロジェクトといっても、日本で新婚さんが住むような感じのアパートで、都内のアパートよりも広いかも。でもそこに子供が5人ぐらいわーっと住んでいたり、ドアを開けるとこの寒いのに上半身裸の子供が出てきたり。でもみんなとても喜んでくれて、良かった。一緒にボランティアをやった友達のひとりは、「この子たち、私が子供の時よりもずいぶんプレゼントもらってるよ!」なんて言ってたけど・・・。でも小さい時って、今思えばちょっとしたものや出来事でも、嬉しかったことやわくわくしたことって、すごく自分の中に残っている。クリスマスにサンタさんが来る!というのも、そんなことのひとつだったから、そんな気分を、もしかしたらプレゼントをもらえなかったかもしれない800人の子供に味わってもらえたのは、よかった。


あと、寄付されたお下がりとかを適当に配るのではなくて、少しでも子供の希望をかなえてあげる、っていうのもポイントかも。昔読んだAmy Tanの小説で、チャイナタウンに住む主人公の女の子が、教会でクリスマスプレゼントをもらうのだけれど、それが駒が全部そろっていない古いチェスボードだった・・っていう話を思い出した(その主人公はそのチェスボードを使ってチェスのチャンピオンになるんだけど)。