愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 マレーシア11:麗しのマラッカ

マラッカで泊まったホテル、「ホテル・プーリ」です。ゴム園経営で成功した華僑の元お屋敷を改装した素敵なホテルでした。


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旦那が友達にマラッカはどんなところ、というのを説明するのに、「マレーシアのボストンとかウィリアムスバーグみたいなところ」という絶妙?な表現をしてましたが、マラッカは歴史が古く、一大観光地でもあります。でも街そのものは小さくて、こぢんまりとしているの。そして、狭い路地には、こんな感じで昔からの華僑の住宅が並びます。


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ちょっと違うんだけど、でも何か日本の下町のようなたたずまい。歩いていると、何かすごく懐かしい感じがしました。


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1階がお店、兼住宅になっている「ショップハウス」がたくさん。間口が狭くて縦長で、なのでお家の真ん中に明り取りのための天窓があります。天窓の下は人口の池になっていたりして、暑いマレーシアならでは・・・家の中なんだけど、外にいるような感じ。ショップハウスは改装されて、ホテルやギャラリー、カフェなどに再利用されていたり、同郷会が入っていたりします。人がまだ住んでいるところも。


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マラッカには華僑の人がたーくさん住んでいて、何だか古い中国のどこかにいるような気さえしてしまいます。でも建築ひとつみても、中国・西洋・インドの様式が混ざりあっているんだって。


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マラッカ王国は中国との貿易をがっつりやっていて、明の時代、関係強化のために明のお姫さまがお輿入れをしたのだそう。そのときに、お供の人たちもどばーーーっとやってきて、ここに定住したのだそう。他にも商人とか、いーっぱい移住してきたんでしょうね。


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そんな華僑の人たちは、現地のマレー人と結婚して、中国文化とマレー文化が融合した新しいプラナカン文化というのを作り出しています。って、何かどんどん社会か歴史の教科書みたいになってきちゃったけど、プラナカン、というのはマレー語で「子孫」という意味なんだって。で、プラナカンの男の人をババ、女の人をニョニャ、と呼ぶので、ババニョニャ文化ともいうそーです。マラッカで乗ったタクシーの運転手のおっちゃんは、最初私達と英語で話してたんだけど、旦那が中国語がわかるとなると、中国語(北京語)にスイッチ。おっちゃんも、チャイニーズ?ときくと、おじちゃんはチャイニーズというよりは、「ババ」なんだよ、といっていました。彼らはお家ではマレー語が主言語なんだそうですが、結婚式とか、いろんな生活習慣は中国式なんだって。宗教もイスラムではないし。おっちゃんの場合、北京語は後で学校で勉強したって言っていました。うーん面白い!!!!


お料理も、中華とマレー料理が融合したババ・ニョニャ料理というのがあります。これも昔のお屋敷を改装した、プラナカンレストランでいただきました。


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ベースは中華料理で、マレーシアのスパイスとかを色々使うのがミソらしい。ココナッツとえびのカレーとか、お豆腐のババニョニャ風とか、色々。ただ普段から両親の中華料理攻撃にげんなりしていたのと、マレーシアではインド料理に狂ってしまった陳家にとっては、うん、まあこんな感じですか・・というのが感想でした。すんません。


でもここに住んでいる華僑の人がみんなババニョニャというわけでもなくて、本当にバリバリの中華系の人もたくさんいます。見てるだけだと区別はぜーんぜんつかないんだけど。何かあまりにも奥が深くて、2日ちょっと滞在しただけではわからん世界!でもすごく、すごく興味深かった。これもまた、大中華思想の義理の両親を持つ反動なんでしょうか・・・・マラッカにいる間、同じチャイニーズでも、こんなに外の文化を取り入れて、融合させて暮らしている人たちがいるなんて!と感動してしまうことがたーくさん、ありました(笑)。