愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 マレーシア7:洞窟探検隊

クアラルンプールからモノレールとタクシーを乗り継いで、ヒンズー教の寺院があるバトゥ洞窟へ。ちょっと郊外にあります。マレーシアは、マレー人、華人、インド人が自分たちの文化を保ちつつ生活してるので、どこに行っても一粒で3度おいしい感じ!特に「前世はインド人だったかも」なんてちょっと思っている陳家・・なぜかマレーシアでは引き寄せられるようにインド料理屋やインドの宗教施設ばかりをめぐっておりました。


この洞窟は、世界で一番うらやましい職業を持っているアンソニーボーデン(シェフ、旅人、ライター)の旅番組「No Reservations」でも彼が訪れていた場所。200段ちょっとの階段を彼がぜいぜいいって登ると、洞窟の中にどどーんと寺院が!ヒンズー教の坊さんに促されてミルクやココナツ、そしてお花を供えるトニーさん。おでこにはお坊さんに赤いぽっちをつけてもらったりして。寺院を訪れた後は、牛のナニを料理した「トルピード」なんて呼ばれる料理を食べてましたが・・・。これってインド料理なんですけど、あれれ、ヒンズー教じゃあ牛は神聖なはずでは・・・(笑)まあ、牛のナニはとにかく、この洞窟には絶対行きたい!と思っていたのでした。


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うわさの長い階段は、結構急!どどーん!!!


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バスに乗って集団でやってくるインド人、華人の観光客多数。ガイコクで宗教施設を訪れるとき、特にモスクとか、地元の人が集う教会とかに行くとき、ものすごく「お邪魔している」気がして緊張することが多いのですが、ここは結構日本人が京都のお寺に行くみたいな感じで来ている地元民が多くて、そんなに気をはらずにすみました。写真では神聖に見えるかもしれないけど、スピーカーからはインド音楽ががんがんかかっています。「はらほれひれはれ、な〜むなむ、はんにゃーはんねーな〜むなむ」って聞こえた歌が、今でも頭にこびりついて忘れられない・・・。階段の下、入り口にはお土産もの屋さんやお食事処があるようなところも、そこにあるものはぜんぜん違うんだけれど、なんとなく日本人には見慣れた風景な感じもしたりして。


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階段はサンフランシスコの坂で慣れているからか、トニーさんのようにタバコを吸わないからか、大変そうだったのはテレビの演出だったのか、ぜんぜん楽勝。この日はちょっと霧雨っぽいお天気だったのですが、中には靴を脱いで裸足で登る参拝客も。


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ええ眺めやのう〜


階段を登った上は、鍾乳洞のような洞窟のような場所。入り口には「デジタルカメラで爬虫類と記念撮影コーナー」があって、そこに人がわーっと集まっていたりします。そんな中に、お盆を持ったお坊さんがいて、こちらに向かっておいでおいでと手招きをするので、行って眉間のところに、赤と白の灰で、インド人みたいにぽっちをつけてもらいました。


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洞窟の中には、ヒンズーの神様をまつった祠や、お祈りスペースがたくさん。お祈りは両手を合わせるのですが、それを頭の上にもっていったりします。中には床に全身を投げ出してお祈りしている人も。お坊さんがご本尊の周りでじゃんじゃかじゃんじゃか鐘を鳴らして、うんにゃらかんにゃらとお経?を唱え、参拝客の額に印をつけていったりします。


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電飾ばしばし


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ヒンズーの神様の中で一番気に入ったのはこれ!


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インコ?の神様。鳥なのにビールっ腹です。


階段ひとつひとつに、登りながら何か火をつけている人達もいました(って階段そのものに放火しているわけではない・・)


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しか〜し、こんな神聖な場所なのに、途中の階段には大きなう○こが・・・だっ、誰のだ!


洞窟の中、もっと大きくて荘厳で、敦煌みたいなものを想像していたのですが、思ったよりも小さかったし、ちょっとハリボテ祭りみたいな感じなところもありました。でも老若男女のインド人が楽しそうにここにやってくる姿は、日本のお寺参りとあんまり変わらないかも。また、マレーシアを旅しているときに何度か目にしたのですが、マレーシアの華人の人達は、ヒンズー教の神様に対しても、自分たちの神様と同じように、お線香をあげたりお参りしたりと敬意を払っていて、それがとても良い感じでした。なのでバスで乗り付けてやってくる中国人観光客も、まったく異質のものを見物に来た、という感じではなかったのもなんだか、ああいいなぁ、と思ってしまったのでした。


参拝のあとは、入り口にあるお食事処でコーヒー飲んで一休み。店先ではこうやってドサを焼いてます。


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気が付いたらいつもの癖で自分の顔をさわってしまい、せっかく眉間につけてもらった印がどわーって広がっちゃった。