愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

広東の夜


Mixiで、SF近郊在住で、中華系のパートナーを持つ人の会「ベイエリア中華相方の会」を作りました。立ち上げて2日目でメンバー5人!わーい。こちらのチャイナタウンは広東系が多いんですが、今のところメンバーは台湾系の相方を持つ方々が優勢となっております。そして面白いのは、皆さん共通して旦那の親戚大家族、そして「やっぱり精神衛生上中国語は知らないほうが・・・」と思っている、ということ(笑)。やっぱり中国語知っていると、相方とのコミュニケーションというよりは、そんな大家族の親戚づきあいの深みにどっぷりはまっちゃいそうですもんね・・・(笑)


さて台湾のことを考えていたらおいしい台湾料理が食べたくなってしまい(短絡的)木曜日の夜はダウンタウンにある台湾系のテイクアウトのお店に仕事帰りに旦那と寄ってしまいました。食の都フランスにもイタリアにも行ったけれど、今までにとにかく食べるのが本当に楽しかったのは台湾とトルコだったです。昔は茶葉蛋とか家でぐつぐつ煮てたりしてました(笑)。お店では、刈包(豚の角煮と、高菜を、饅頭にはさんで食べるの。美味い〜)とか排骨飯とか久しぶりに食べて幸せ〜。


お店はものすごく小さくて、今日はそろそろ店を閉めるかな、というころに駆け込んだ私たち。北京語で旦那があれやこれやと注文していたら、店の親父さんが
親父「あんたの北京語広東なまりがあるな。広東人か」
旦那「うんそうだよ。台山人だよ」
親父「(広東語にスイッチ)おお、おっちゃんも台山人やで」


ここから話が盛り上がり、「両親は台山のどこ出身や」「おっちゃんちょっとゴミ捨ててくるからな、待っててや」「おっちゃんは広東人やけど、うちの嫁はんが台湾人なんや」「今日はもう切らしてるけどな、うちは麺がうまいさかいに、また来てや」


広東人の多いサンフランシスコ、台湾料理屋行ってもやっぱり広東人かい!とか思ってしまいましたが、そして私も精神の衛生を考えて、広東語は勉強したことがないんですが、慣れとは恐ろしいもので、やはり家族がわんわんしゃべる広東語シャワーを浴びていたら、おっちゃんが何言ってるのかほとんどわかってしまった・・・orz 旦那の広東語もお下手なので、結構基本的な言葉で話していたから大体わかったんですが。


言葉を学ぶモチベーションって、その国の文化とかに興味があるとか、恋人がその国の人だからとか、色々あると思いますが、やっぱりそういう強い(ポジティブな)興味対象があるからこそ続くもんなんですよね。ただ中国語に限って言うと、中国語しゃべることによって得られるメリットより、頭痛のほうが多い気がして、なかなか手が出ません(笑)でもこうやって店先でおっちゃんと、本当に普通の気持ちの良いコミュニケーションがあると、ああー、こんないいこともあるんだな、なんて私も、そして旦那さえも(笑)ふと思ってしまった木曜日の夜でした。


生暖かい夜だったのでそのまま中華街もあるいて散策していると、ごちゃごちゃした建物の中に「なんとか音楽社」の看板を掲げている部屋があり、その中から「カンカンカン・・・」と音がして、おっちゃんが粤劇(広東の京劇)の歌を歌い始めました。海からの風もすーっと吹いて、何だかいい夜でした。