愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 はじめて事故にあった


毎日会社が出しているシャトルバスに乗って通勤しています。一日トータル3時間ハイウェイに乗って約1年半。やっぱりというか、とうとう事故に遭遇してしまいましたよ。


4人がけの席に後ろ向けに座っていたので、詳細は良くわからないのだけれど、ハイウェイをいつもどおりに走っていたときのこと。運転手が急ブレーキをかけて、座ってる人たちがわっ!と前のめりになったと思ったら、ごーん!!という衝撃が。バスはブレーキをかけ続け、傾きそうになりながら蛇行。「オーマイガッ!」とかみんなが言っている間に外を見ると、ぶつかった車のバンパーらしき白い大きな物体が路上に飛んでいて、さらに衝撃でスピンしたらしく白い車が後ろ向きに止まっていた。車の後部のパーツはごっそり落ち、サイドもぐしゃってなってるし。ひー!!


幸い(スピンした上にこれだけ車がぐちゃってなったのに)誰も怪我をしなかった。スピンした車からは、きちっとしたスーツをきた女の人が運転席から出てきて、怒り狂うのかと思ったらみなさんごめんなさい、と謝ってきた。レンタカーを運転していたら、急にタイヤがロックして、それでいきなり隣の車線を走っていた私達の車の前に突っ込んできたらしい。と話しているうちにちょっと泣いちゃってかわいそうだった。でもそんなにスピードが出ていなかったから良かったよ・・。運転に慣れているとはいえ、バスの運転手もかなりショックだったみたい。でもちゃんとこのような時のためにか、バスには「写るんです」が用意されていて、それで事故の様子が記録できるようになっていた。紙も回されて、証人として名前や連絡先も書かされた。警察には私達が電話したけど、来るのに15分ぐらいかかった。


いつもどおりに、普通の時を過ごしていたと思ったら、本当に一瞬でそれを崩す出来事が起こる。それは人に十分ショックを与えるようなものなのに、意外にもそれは淡々とした感じで起こったりする。うまく説明できないけれど、それが何だか変な感じであった。


朝一番でミーティングがあるのに、これでは行けないとボスの留守電にメッセージを入れる。一緒に後ろ向きに座っていた隣のおじちゃんがすごく記憶力がよくて、「事故のとき、後ろにコドモを乗せたバーガンディー色の○○モデルの車が止まらずに走り去っていった。ナンバープレートまでは覚えてないけど」などと色々バスの運転手に教えてあげていた。バスの運転手も興奮しつつもへこんでいたので、いやいや、こんな状況でよく対処したよ、と慰めてあげる。気がつくと、バスの通路においてあった私のバッグが消えていた。見ると、運転席のほうまでふっとんでいた。後ろ向きだったから、わーってリクライニングみたいになっただけだったけど、それでもシートベルトしててよかった。


ミーティングに出られないのはしょうがないけど、朝水を飲みすぎたか、バスに乗っているときからトイレに行きたいなぁと思っていたので、まさかこんな事故でトイレへの道程が絶たれるとは!とそのほうがちょっと心配に。しかしそんな時、救世主が!!車で通りかかった同じ会社の人が、事故で立ち往生しているシャトルバスを見つけ、「急ぐ人がいれば乗せていってあげる」とわざわざ車を降りて申し出てくれたのだった。ミーティングはもうどうでもよかったけれど、とにかくトイレに到達せねばと「はいはいはいはい!」と手をあげて我先にと乗せてもらった(笑)。同じ会社だけれど会ったことのない人たちだったけれど、自己紹介して、社内でどんな仕事しているのか話たりして、ようやく落ち着いた。


この日は帰り道にも家の近くで車が大破する事故が起きていて、なんだか事故づいていた一日だった。この日は夏至だったんだけど、まあ多分それは関係ないか。