愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

おバカイースター3連発


イースターの日曜日、キリスト教でいう復活祭の日です。そんなに信心深くないアメリカ人も、一応この日は「聖なる日」だという意識は頭の中にあって、だからこそこの日におバカなことをして喜んでいる人もいるようです。


2日ほど前、オーケストラで知り合いになったフルートの先生から、日曜日に開催されるイベントで、フルートを吹かないかというお誘いを受け、朝からサンフランシスコ市内のホテルでクラシックの演奏をする。てっきりイースターの日だから、特別にロビーでコンサートでもするのかと思っていたら、開催されていたのは「インターナショナル・革の女王様(ミス・革)コンテスト」!!このイベントに参加しているゲストがブランチを食べている間、ひな壇の上でフルートを吹くというものだった・・。


そういうイベントなので、一応黒のセーター、黒のプリーツのミニスカートに、黒のブーツという衣装で行ったら、一緒に演奏したゲイのお兄さん(革のベスト、革のリストバンド着用)に、きゃー、可愛いわ、このイベントにぴったりよ!と何度もものすごい褒められた。


革の女王様というからには、セクシーなSMクイーンを想像するかもしれないが、現実には男だか女だかわからないようなガタイの良い角刈りのおばさんたちが多く、イカツイ感じの会合だった。参加している男性陣は、ひょろひょろのスキンヘッドまたは60もすぎたご老人ばかり。マイノリティはおらず、200人以上いたと思われる参加者の100%が白人だった。そんな人たちが、革で出来た衣装に身を包みながら、楽しそうにご飯を食べていた・・・。


しかし結構伝統あるコンテストのようで、一緒に演奏したお兄さん(彼はサンフランシスコのミスター・革の補欠になったことがあるそうだ)によると、優勝者は革が似合うかだけでなく、ミス・ユニバースみたいに、パブリックスピーキングとかのスキルも審査されるそうで、栄冠に輝くと、1年間革の女王様として、ファンドレイジングとか色々な活動をすることになるそうだ。うーむ、奥が深い。イースターだったので、イースターバニーちゃん、イースターバニーおばさん、そしてイースターバニー男が、チョコレートで出来たイースターエッグを配っていて、演奏中に私たちの足元にもばら撒いて置いてくれた。


演奏後、近所の友人A君を車で拾って、イーストベイに住むAちゃんの家で毎年恒例のイースターポットラック・ブランチ。私は早朝に作っておいた散らし寿司を持っていく。Aちゃんが用意した蜂蜜やシナモンで焼いた甘くておいしいハム、友人たちが持ってきたポテトグラタン、メキシコ風クレープやオムレツ、さらにデザートも4種類ほど、お腹いっぱい食べる。


Aちゃんはいつもイースターになるとゲームを用意してくれていて、それはいつもシンプルなんだけど面白い。まずは、瓶にたくさん入ったジェリービーンズの数を当てるコンテスト。それから、Aちゃんの部屋に隠してあるイースターエッグ(プラスチックの卵の中にお菓子がつまってるの)を探し回って部屋を荒らし、それからイースターに関するトリビアクイズ。そして最後に、みんなで有名人の名前を紙に書き、それを適当に選んで自分のおでこに貼り付け、自分が一体誰なのかを当てるゲーム。こんなのでも、いいオトナがお酒を飲みながらやると結構もりあがるのだった。


さてこの日、くねくねの坂で有名なロンバード・ストリートでは、ビッグ・ウィールに乗って坂を下りるレースがあった。ビッグ・ウィールとはプラスチックで出来た子供用の三輪車みたいなやつのこと。友人たちとこのレースに参加しようと話していたのだけれど、三輪車を調達できなかったので、ブランチの後見に行く。数百人?がビッグ・ウィールでずるずると降りていく様は・・とりあえずビデオをご覧ください。アホや・・・



まずはペース・カーならぬペース・ボード・・・


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途中でずべっとこけた兄ちゃんの一人は、ポケットに入れいた缶ビールに穴が開き、ビールを噴射しながら降りていったよ。


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もちろんオトナ用に設計されたものではないので、プラスチックの車輪のみが哀しく転がっていくことも・・・


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昔こういう消防車とか電車に乗ってた!!


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ゴミ箱


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ピンクが似合いすぎ


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レースが終わっても、さらに坂の下までビッグ・ウィールで爆走するおバカな人たちも多数。アフロの兄ちゃんは20度ぐらいの坂をものすごい音で下りてきたと思ったら私たちの目の前てぱたっ。と横に倒れ、むくっと起き上がって「YEAAH!!」と雄たけび。いや、Jack Ass をライブでみた感じ。その後飲みに行った近くのバーでは、店の前にレースの参加者のビッグ・ウィールがちまちまと可愛らしく並んでいた。