愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

試験


会社帰りに取っているプロジェクト管理の授業の中間試験。試験なんて・・・運転免許の試験とかは別にして、もう何年やっていなかったことか!結局泥縄一夜漬けの悪癖からは抜け出せず、結局週末に無理やり詰め込むことになった。あぁ、外はこんなに天気がいいのに。この授業は、その手の業界にいれば知る人ぞ知るPMBOKに準拠しているのだけれど、たちが悪いのは、結構「暗記モノ」だということで、こんなに用語と定義をひたすら覚えたのは、大学受験以来だと思う。「プロジェクトとは何か述べよ」ときたら「a project is a temporary endeavor undertaken to create a unique product or service」と教科書どおりに言えないといけないなんて、馬鹿馬鹿しい、と思っていたら余計やる気がなくなってしまった。アメリカまで来てこんなことをするとは思っても見なかったが、暗記ノートを作ってせっせと覚えた。結局この授業、プロジェクト管理の資格試験のためのクラスで、資格試験がこういう教科書丸暗記を要求してくるものなのだったら、しょうがないのかもしれない。


PMBOKはプロジェクト管理の世界標準みたいな教科書なんだけど、色々な業界やケースにあてはまるように書いてあるからか、何か法律の本を読んでいるみたいで、ジェネラルすぎて、無味乾燥、一生懸命自分で状況を想像しないといけない。うちのクラスの先生は、この教科書をしっかり覚えているらしくて、「この定義は何ページに書いてある通りで・・」とか本を見ないでページ数までしっかり言えてしまう!しかしこの教科書も、4年ごとに改訂されるらしくて、それにあわせてまた覚えなおさないといけなかったりするらしい。プロジェクト管理の資格も、取ったら終わりではなくて、その資格を維持するのに会費を払ったり、何年か一度授業を受けたりしないといけないんだって。知識を最新のものにしておくのはいいのかもしれないけれど、うーん、お商売上手ね・・・と思ったらさらにモチベーション低下。


いい大人が集まっているクラスだけれど、久しぶりに受ける試験にみんなナーバスになっているみたいで、日本の高校の試験のときみたいに、「どうしよう〜、全部覚えてないよ!」と弱音を吐いてみたり、隣の人に「ちょっとちょっと、マイルストンとアクティビティの違いって何だっけ?」と確認してみたり、意味もなく教科書やノートをぺらぺらめくっていたり。テストが始まってもアメリカ人は落ち着きがなく、先生のところにいってはこそこそ質問をしたり、トイレにたつものも多数。


25問ある質問の答えを、久しぶりに鉛筆と消しゴムを多用して埋めていき、最後にWBSを書いて、見直しをして、あーもうこれ以上見直しをしたところでどうしようもない!という段になって提出して帰ってきた。アメリカじゃなくて、日本での学生生活をこんなに体で思い出したのは、本当にウン十年ぶり・・・。そしてやっぱりもう学生には戻りたくない!と思った瞬間でもありました。