愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

黒豆の音楽、横笛の音楽


Black Eyed PeasのメンバーWill.i.amさんのお話をきいてきました。一応超人気のバンドなんですよね・・・私は2曲ぐらいしかしらないんですが・・・。本当の名前はウィリアムだけど、名前を分解して、ウィル・アイ・アム。「夜露死苦」とあんまり変わらないです(笑)曲をどうやって作ってるか、デモを見せてくれたのだけれど、スタジオで自分でドラムをちょこっと叩いたり、ちょこっとピアノを弾いたり、ラップを歌ったりしたのを録音したファイルをマックに取り込んで、編集ソフトウェアでぱぱっとそれを組み合わせて、あっという間に短い曲を作り、さらにそれをインターネットの自分のサイトにアップロードして、値段をつけてぱっと売ることもできちゃうという・・・。なので、飛行機の中でも「レコーディング」しちゃうんだって。へぇー!


演奏するのはクラシックばかりだし、ブラスバンドとか室内楽とかオーケストラとか、その場で他人とアンサンブルしかしたことがなかったので、こういうのを実際に見るとはぁー!へぇ〜!という感じでした。これだと一人でも出来ちゃうし、全部演奏しなくても1曲できちゃう。これは演奏能力というより、アレンジ能力とか、コンピューターが上手に使いこなせるとか、こつこつ作業ができるかどうかとか、別の能力が必要になるなぁ。違う世界を垣間見れて、そしてこのウィルさん、しゃべり方が滅茶苦茶おかしくて(こういうことがあった・・って話するとき、話に出てくる人全員の物まねをする・・)、面白かったです。


夜は久しぶりにフルートのレッスン。先生は何も言わなかったけど、全然練習していないのがばればれだったため、なかなか終わらなかったヒンデミットさんのフルートソナタ、ようやく終了した!この時代の作曲家は、楽譜の上でびしっと演奏や表現方法を指定してくるので、それをびしっと守ったほうが良い、とのこと。それがなかなかうまく出来ずに苦労しました。先生には内緒ですが、最近時間があると、どうしてもピアノを弾いてしまい・・・。クラビノーヴァは音量調整ができるから夜もできるし、やっぱりピアノってぱっと座って弾けるから手軽やわ・・・。


来週のお題には「カルメン・ファンタジー」をもらいました。ビゼーカルメンの主題を、フルートで色々と変奏しながら吹いていく、という曲です(視聴)。以前シカゴかどこかのフルートの教授が演奏したコンサートのCDを先生に借りて聴いたことがありますが、ドラマチックなカルメンをテーマにした曲、ということで、ためるところは思いっきりためて、速いところは滅茶苦茶早く、ほとんどおふざけのような面白い演奏でした。コンサートの録音なのですが、曲の合間合間でお客さんの「わははははは」という声がなぜか入っている・・・!どうやら演奏しながら薔薇の花をくわえてみたりと、小道具も用意しての演奏だったようです。面白いかも!でもこのフルーティスト、最後は自殺してしまったんだそうです。こんな楽しい演奏をする人なのに・・。


カルメンはこの1週間であげて(絶対無理・・)、2週間後にはマルティヌーのフルートソナタ視聴)か、イベールのフルートコンチェルト(視聴)のどちらかを選びます。イベールのコンチェルトは、フルートのコンチェルトの中でもドラマチック!ということで、一緒にオーケストラをやっているフルーティストのCさんのオススメの曲だったのですが、これは難しいよ・・・(涙)。こればかりは打ち込みもサンプリングも無理なので、練習、がんばります。