愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

友よさらば


会社を休んで病院にいきました。待合室で待っていたら、ヒマそうなおじいちゃんに捕まってしまいました。


(受付の人が私の名前を確認したのをきいていたらしく)
「コニチワ!」「あはは、こんにちは。」
「大阪から来たのか?」「なんでわかるの。生まれは大阪だよ(たぶんあてずっぽうで言ったんだろうけど・・・)」
「(ちょっと嬉しそうに)わしの息子は日本に行ったことがあるんだよ。そしてわしは大きい日本の犬を飼っていたよ。アキタケン」「あーアキタケンは大きいね。あれは猟犬なんだよ(あれ、そうだったけ)」
「真っ白くて大きくていい犬だったけど死んだよ。みんないつか死なないといけないものな(しみじみ)。わしはトヨタの車に乗っているよ。日本のクルマはいい!どんなに運転しても壊れないしな」「あはは、そりゃよかったね」
トヨタ、ホンダもいいな。それから弾丸列車があるな。日本の電車はすごいよ。速いし、キレイだしな。アメリカ人は電車のことはなんにもわかっとらん。」「あー新幹線ね。よく乗ったよ。電車も毎日片道2時間乗って学校に通ったよ」
「そんなにか。広くてきれいなんだろう」「そんなことないよ。めちゃめちゃ混んでいて動けないぐらいだよ。」
「そうなのか。アメリカにはどれくらいいるのか」「10年(もうそんなになるなんて・・・あぁ・・)」
「おじさんは南米から来たんだよ」「へー(日本に進駐したことのある元MPか何かかと思っていた)南米のどこ?」
「ペルーだよ。とても大きい中華街があるよ。日本人もたくさんいる」「そうだね。あの大統領とか」
「ああ、あれはねじまがった奴だ。まあわしも40年も前に国を出たから関係ないがね。日本でサルサを歌うバンドがあるだろう。すごくいいんだ。知ってるか。女の人が歌ってるやつだ」「あ、オルケスタ・デラルス*1でしょう。見たことあるよ(紅白をNHKホールで見たときに出てた)」
「そうだそうだ。あのサルサはすごくいいぞ。そして歌っている日本人の女の人は、スペイン語で歌っているんだが」「確かスペイン語はしゃべれないんだよね」
「そうだそうだ。わしは日本人の友達から日本語を教えてもらったぞ。ちゃんとした日本語だ。今の人たちはわからないかもしれない日本語だ。」「へー」
「トモヨ サラバ、マタ アウ ヒマデ。昔の人はこう言って別れたんだよ」

サルサには国境はない

サルサには国境はない

*1:日本人によるサルサバンド、オルケスタ・デラルスの人気はいまだにかなりなものですね。若いメキシコ人の友達にも言われたことがあります。活動していたのは90年代も初めだったとは思うのですが。