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愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

エジプト① カイロ着陸

旅・エジプト

テルアビブからカイロまでは驚くほど近い。飛行機で2時間も飛べばカイロ空港にあっという間に着いてしまう。ワシントンからニューヨークまで、ロサンゼルスからサンフランシスコまで・・・感覚的にはアメリカの近隣都市にちょっと飛ぶのとたいしてかわりはない。しかし飛行機から降り立つと、そこはアラブ世界最大の都市!西洋世界が残るイスラエルとはもう思いっきり様相が変わる。暑い、怪しい(?)、アラビア語わからん!


イスラエルでの1週間は、友人たちに再会したりして、とてもいい感じで終わったので、結構ハードな旅には慣れているはずの旦那でさえも「ああもうこのまま未知の土地カイロに行かないで、いい感じで旅を終わりにしたいなぁ」とぼやいていた。


カイロの空港は、一昔前の上野駅の待合所のような感じ。入国審査に入る前にまず両替をして、収入印紙みたいな入国ビザを買う。普通国際空港だと、飛行機から降りたら入国審査に到達するまでに長―い通路を歩いていかないといけなかったりするが、カイロの空港は飛行機のタラップを降り(ちょっと昔風)、徒歩で空港の建物に入るとすぐ、両替所、入国審査のブース、そしてお迎えの人や客引きがわんさかいるロビー、となる。しかも普通、飛行機から降りたばかりの乗客しかいないはずの両替所の周辺には、すでに客引きがうろうろしているのであーる。入国審査のブースを通り抜けて勝手に入ってくるらしい。なんて適当な!しかもおまけに、入国手続きをした後じゃないとトイレが無いらしい!なんて不親切な!もよおしそうなのを我慢して、両替を済ませビザを買い、田舎の駅の切符売り場のような入国審査ブースに並ぶ。ハヤクシテクレー。


入国申請カードは、背景にツタンカーメンの写真が印刷してあって、なぜかカードの一番下に大きく英語で「つたんかあめん」と印刷してあった。ちなみに出国申請カードは背景がスフィンクスの写真で、やはり英語で大きく「すふぃんくす」と書いてあった。うーむ、わけわからん。


入国審査のブースには眉毛つながったおっちゃんと、ベールをかぶったおばちゃん2名がチームになっていて、おっちゃんがタバコをもくもくくゆらせ、お茶をすすりながらパスポートをチェックし、スタンプをがんがん!と押してからおばちゃんに手渡すと、おばちゃんがコンピューターで何かチェックしてからパスポートを窓口からぽいっと返してくれる。


入国審査が終わってもちろん私が最初に走ったのは、トイレ!!トイレはエジプトの旅をサバイブするには、最もエッセンシャルな部分!自前のトイレットペーパー、そして手の消毒剤を持って個室に駆け込む。じょーーー。はぁ〜〜〜〜〜。


しかし多少きちゃないトイレで至福のひと時を過ごしながらも、私はトイレに駆け込む際、洗面台にたむろっていたおばちゃん2名を横目で見てしまったぁと思った。そう、イスラムの国は施しがアタリマエ。頼みもしないのに余計な親切やサービスをした上で、「バクシーシ、バクシーシ」とチップをせびる人達がわんさかいるのである。エジプトの通貨は非常に弱いので、ちょっとした小銭をチップとして渡すのは、私の懐具合には大きく影響しないだろうし、それがアタリマエの文化なら渡すべきなのはわかっているのだが、むやみやたらと金を要求されるということに私は最初ちょっと閉口してしまった。しかも、両替したばっかりで大きなお札しか持ってないよ!


おそらく私がトイレから出てきて手を洗うと、おばちゃんは手を拭くちり紙を無理やりくれるだろう。しかし払える金がない。でもそのサービスを断ればバクシーシを払う必要はない!ちり紙持っていることをアピールするために小脇にトイレットペーパー、片手には消毒剤を持って個室を出て、ダッシュで手を洗うのだ!と頭の中でシミュレーションをしてからトイレを出る。


しかしそこは関西のおばはん並みに抜け目のないカイロのおばちゃん・・・・。私は捕獲されたエイリアンのごとく手首をぐいっとつかまれ、「この水道はコワレテイル」と、別の洗面台に連行された・・・。しかもその洗面台にはもう一人のおばちゃんが腰掛けて、自分の足を洗面台につっこんでじゃーじゃー洗ってるし!オイッ!


こりゃ困ったなぁと思いつつもざっと手を洗って、おばちゃんが差し出すちり紙を受け取らずに自分のちり紙を取り出し、ワタシココにキタバカリね、ヨクワカリマセーン、という感じでそそくさと立ち去る作戦に出た。しかしおばはんがそれで引き下がるわけもない。両替をしたばかりの観光客だから、大金しかもっていないということをきっと知っているのだろう。「☆※?!◎■〜!!」と叫びながら追いかけてきて、ものすごい力で私のしょったリュックをつかもうとするではないか。恐怖!!ぎえぇぇぇぇ〜!といいながら逃げてきた。しかし結界でもあるのか、トイレから出るとそこから先は追ってこなかった。


空港に着いたのが夜遅かったし、タクシーで市内に行くにも、タクシーの料金も運転手と交渉しなければいけないエジプトである。最初は感覚もようわからんし、最初からぼったくられるのもつまらないので、予約したホテルのおっちゃんに迎えに来てもらい、ナイル川の中洲、ザマレックという場所にあるホテルに連れて行ってもらう。夜中だというのにカイロの空気はむぉぁ〜〜〜としている。しかし風景が・・・なんとなく東京っぽい。ハイウェイ沿いには、いつまでもいつまでも途切れることなくごちゃごちゃしたビルが立ち並び、なんとなく首都高で下町付近を走っている感じで非常に懐かしい!そんなカイロの夜景を見ながら夜風を顔に受けていたら、涙がぼろぼろと出てきた・・・・と思ったらそれは懐かしさというより車のものすごいスモッグが目に染みただけだった・・・・。


カイロ珍道中、はじまりはじまり・・・。