愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

モツアルト


大変だったプロコフィエフは、第4楽章もなんとかさらい終わり。完成には程遠いけれど、「少し寝かしておきましょう」ということになった。不思議なことに少し寝かせておくと、音楽にも丸みやまろやかさが出てくるのです。練習ばかりしているとどうしても力が入ってがちがちの演奏になってしまうけれど、少し突き放しておくと、たとえば頭の中でふんふんとその曲を歌っていたり、無意識に指を動かしたり、より「リラックス」した状態で演奏するシュミレーションをすることができて、その感覚が体に「インプリント」されるような感じになる。今回もその効果をちょっと期待したい。


プロコフィエフの後はちょっと気分を変えて、モーツアルトのコンチェルト。モーツアルトはフルートがキライだったのか、フルートコンチェルトがそんなにないらしい。フルートコンチェルトの中には、他の曲を使いまわしたのもあるらしいし(先生談)。 ピアノをやっていたときモーツアルトばかりやらされたからか、モーツアルトを演奏するのはそんなに好き、というわけではないのだけど、モーツアルトはフルート1本で練習していても、後ろからオーケストラが聞こえてくるようなところはとても好き。シンプルなようで、だからこそ適当に吹けない。


通っている教室の建物はとても古くて、人の出入りも多いせいか、特に気温があがると部屋がぷぅ〜んとにおう。そんな中で息を思い切り吸わないと演奏できないフルートの練習はかなりキツイ!この日は会社で、同僚が庭からつんできたフレッシュなローズマリーをいただいて来ていたので、カバンから出して譜面台の横に置いてみたらあら不思議!消臭効果抜群、汗臭い部屋が急にハーブ園に早変わり!曲の間に思い切り息継ぎをすると、胸いっぱいにローズマリーの香りが・・・となんとも気持ちの良いレッスンになったのだった(笑)


モーツアルトのフルートコンチェルト第一番第一楽章(アマゾンの視聴)。前奏が長い〜!