愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

フラフラフルート


プロコフィエフの1,2,3楽章が終わって、次は恐怖の4楽章。25分ほどあるこの大曲を締める4楽章は、高音と装飾音と早指回しの連続。マラソンのラストスパートに大きな坂があるようなもので、とっても疲れる。さらに病み上がりときた暁には、吹きながらよろよろとよろめいてしまう。先生の師匠はミシェル・ドビューシュというフランス人のおじいちゃんで、彼は「こんな装飾は全部吹かんでよろし、ちゃんときこえりゃそれでいい、はしょるだけはしょりなさい」という、フルーティストを労わる会会長のような人らしく、先生も「装飾音全部吹く必要ないわよ〜」とのこと。わー、いいんだそれで!でもそこは勤勉な日本人の性で、結局全音きっちり吹ききってしまい、頭は酸欠、体ががちがちに。


プロコフィエフの4楽章は、こんな感じです→<アマゾンの視聴


あと少しこれをさらったら、次はモーツアルトをやることにした。実は今までモーツアルトは中学生のときに「アンダンテ」をやったくらいで、後は全く触っていなかったのだけれど、たまにウォーミングアップに先生と「魔笛」の二重奏をやったりしてとても楽しいので、プロコフィエフで筋肉痛になった後は、お気楽モーツアルトで軽く、楽しく。先生とは、業界裏話でも盛り上がった。何でも、オーボエ奏者にはゲイが多くて、7割がたそう・・・なんだそうです。選ぶ楽器にも性格がでるのね(笑)