愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 海と歴史


そういえば、お天気のよかった週末、観光客でにぎわうフィッシャーマンズワーフ近くをぶらぶら、初めて海洋博物館によってみました。無料だけあってがらんとした感じでしたが、ヨットの堀江さんが大阪からサンフランシスコまでセーリングしたというビーナス号がバルコニーに無造作に置いてありました。木造でものすっごく小さいの!「堀江青年は沖縄にいけるパスポートだけもち、親にも告げずにこっそりと出航」し、「金門橋をすべるようにくぐり」サンフランシスコに入港したらしいですが、それって密航じゃん!!今でもそうやってこっそりどこかに上陸してる人とかいるんでしょうか。


そしてサンフランシスコで面白いなと思うのは、計画都市ワシントンDCとは違い、ゴールドラッシュ以降人が激しく出入りして栄えた港町で、大火事や地震なども経験した歴史ある街というだけあって、今でも掘ると色々なものが出てきて、日本などに比べたら歴史の浅いアメリカにあって、忘れ去られた歴史がたくさん残っていること。トランスアメリカビルやエンバーカデロのあたり、SOMAのあたりは昔海だったんですね。トランスアメリカの横を掘ったら、大火事で埋もれてしまっていた船が出てきたそうな!


そしてSFの北の海岸沿いに住むネイティブアメリカンの集落跡を掘ったら、なぜか中国の陶器のかけらがたくさんでてきて、後から来た移民にこの跡地が使われちゃったのか、がっかり・・・と思ったら、陶器の破片を矢じりにしたものや、陶器をすりつぶしてネイティブアメリカンのビーズに作り変えたものが出てきてびっくり・・・・、集落近くの沖合いで香港からの貿易船が難破して、そこに積んであった荷物を彼らが活用したのだとか。不思議なフュージョン