愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

がっかりの週末


会社勤めになってからは、帰りが遅いのでフルートが全く触れない。今色々物事の優先度が変わりつつあるので、レッスンを続けるにしても、会社が終わった後も外が明るい夏時間に戻るまで、フルートは少しお休みしようかなとも思っている。で、ほとんど消化試合をこなすように、室内楽とソロの発表会を淡々とこなしている。仕事が終わってへろへろになりながら、さらにバスを乗り継いで室内楽のリハーサルに行ったり、一応やることはきちんとやり、今日、本番。私は、チェロの姉ちゃんとピアノの先生と、ハイドンのフルートトリオをやることに。あんまり好きな曲ではなかったけれど、チェロのお姉ちゃんがこれ以上複雑なものはできないというので、彼女の練習にお付き合いした形となった。


素人さんの発表会だけれど、学校の教室をちゃんと楽屋にして割り当ててくれていたり、みんなで客席の後ろにワインやおつまみをセットアップしたり。室内楽のグループが6組発表をやった。私たちは袖で、オーボエのお姉ちゃんが真っ赤になりながらぷーぷーやっているのを見ていたりしていたのだが、私たちのグループのチェロの姉ちゃんが、待てど暮らせどやってこない・・・


あの〜もうすぐ本番なのですけど・・・


・・・・・結局来なかった。


仕方無いので、ピアノの先生と二人ステージへ。「あのー、トリオなんですが、チェリストが来ないので二人でやります。それか、この中に誰かチェリストはいらっしゃいませんかっ?!」


チェロのパートは、本当に伴奏程度のものだったので、無くても大して影響はない曲でよかった。舞台の上で「早く帰りたいなぁ・・・・」と思いながら適当に吹いて帰ってきてしまった。普段はとても緊張するたちなのだけれど、朝からダンナと喧嘩をしてかっかしていたのが(たまに夫婦喧嘩もあります)逆に功を奏したのか、もうどうでもよくなっていて、なんだか周りの人に言わせると「非常事態なのに何事も無かったかのようにとても落ち着いて演奏していた」ように見えたそうで、何人かの人にほめてもらったが、適当に受け流して、とっとと帰ってしまった。ほかにも素敵な音を出していた生徒さんが何人かいたので、私も本当だったら、素敵だったよ、と一言いってあげればよかったと後で後悔した。今学期から勝手に組まされたチェリストのお姉ちゃんに振り回されて、せっかくのレッスンをおなじ曲を何度もやって終わった挙句に、演奏をぶっちしたので、かなりぶちきれていた。かっかして歩いていたら、気がついたらはいていたお気に入りのブーツに思い切り傷が。こんな小さなことだけど、追い討ち。あーあ。