愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

アメリカの寄席


日本にいたとき、上野などの寄席にたまーに行ったりしていました。今日はおうちで晩御飯の後、どっか行こうか・・・ということになり、思い立ってアメリカの寄席(?!)であるコメディー・クラブに立ち寄ってみました。


コメディークラブはジャズバーみたいな感じで、入るときにIDチェックをしてカバーチャージ6ドル位を払い、テーブルについてお酒や食べ物を頼むというスタイル。今回はダウンタウンにある「パンチライン(日本語でいうと、「オチ」って意味)」というクラブによりました。ちょっとだけある舞台の上にコメディアンが登場、マイクとお酒を片手にジョークを飛ばす、スタンドアップ・コメディというスタイルのショーをやっています。テレビでサイエンフィールドがやってるみたいな感じです。コメディアンは一晩に2,3人登場するのですが、今回のトリはワシントンDCから来たトニー・ウッズというコメディアン(お写真の人)。ぼそぼそとFワードを連発しながら尾下劣ジョーク満載でした。なぜかオリンピックの飛び込み台の話になり、あんな高いところから飛び降りるのに、あの野郎たちはぴろぴろっ!って波を立てずに飛び込んじゃうんだよ!俺がトイレでう○こしたらばっしゃーん!と大波がたって頭までびしょびしょだ・・・・などなど・・・これから先はR指定すぎて書けません(笑)こうやって書くとあんまりおかしくないんですが、コメディアンのしゃべりかたがおかしいのと、お酒が入ってるので、1時間ちょっとがはがは笑いっぱなしでした。


http://www.punchlinecomedyclub.com/


今回登場したコメディアンはみんなアフリカ系の人たちだったのですが、アメリカのコメディはかならず人種ジョークがあったりします。アジア人のコメディアンだったら、絶対移民の自分の両親をネタにします・・・(笑)。黒人ネタというのもあって、フライドチキンのジョークとか、よっぱらい運転をして警官に止められてポケットのコカインが見つかる話とか、コンドリッサ・ライスがどんなにUglyで○○の部分にも味噌っ歯が生えてる・・・(以下自粛)などという黒人リーダーのジョークとか。今回もそんなネタ満載でした。


9時半には全部終わってしまうという、結構健康的なコメディ・クラブでした。結構有名なコメディアンの人たちも来ることが多いらしく、ぬあんと先週は我が家のスーパースター、デーブ・シャペルが来てショーをやっていたのだとか!あぁぁ見逃してしまった・・・。シャペルさんについてはまたいつか書こうかと思いますが、人種ネタジョークのレベルを最高峰にまで高めたというか、「Pimp」や「びやっち」という言葉を一般的にした文化的功労者です(笑)。


コメディ・チャンネルでシャペルショーという自分のショーを持っていて、エディ・マーフィーの弟、チャーリーなどと一緒に、結構キワドくて面白い人種ネタを展開していました。めちゃくちゃ善人で、懐メロを歌い、白人の間で人気の高い黒人コメディアン「ウェイン・ブレイディ(本人出演)」さんが実はギャングで、クスリをやったり売春婦からお金を巻き上げた挙句に警官を殺すエピソードや、プリンスとチャーリー・マーフィーがバスケットボール対決をするエピソードなどは今でも語り継がれていますが、この番組、あまりに面白いのでどんどん周囲の期待とプレッシャーが高まり、シャペルさんは3シーズンこの番組をやった後、次のシーズンの契約もあったのに収録途中で重圧に耐えられずにトンヅラ。結局番組はキャンセルされ、短い間しか放映されなかった伝説の番組となってしまいました。今でもしょっちゅう再放送はしています。


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