愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

備えあれば・・・


ABCテレビのテッド・コッペルさんのニュース番組で危機管理特集をやっていました。


ハリケーンが来たニューオリンズでどのような対応が行われたのか、そのドキュメンタリーが1時間。そしてその後には、インフルエンザ、地震核兵器テロ・・・この3つのシナリオがおこったとき、果たして政府は十分な対応ができるのかの検証をやっていました。


結論:準備も対応も全然できてません!


もちろん全てのシチュエーションや災害に100%対応することなんて不可能でしょうけれど、本当にこの数年間、テロにばかり気を取られて、実際に起こる可能性の高い自然災害とか、もっと現実的な対応が後手後手になってるなぁ・・・という印象は多少ありましたが、あーやっぱり、という感じでした。特にサンフランシスコといえば地震!イケメン市長のインタビューもありましたが、話を聞いている限りでは、過去の教訓があるはずなのに、ここもあまり準備は期待できそうにありませぬ。うむむむ・・・


ワシントンにいたときには、一応ダンナと緊急時の待ち合わせ場所などを確認してありました。でもここで、地震が起きたらどうする・・・? 日中二人ともかなり離れたところで働いているため、特に橋が壊れたら行き来ができなくなります。中間地点で会うとしても、ペニンスラまで降りていかなければいけないし、果たしてそれは可能なのか?自転車で移動できるか?色々話し合いましたが具体案は出ず、周囲の人たちに1989年の地震の時の状況など、これから聞いてまわって考えようということになりました。テレビでは以前の地震の映像が出ていましたが、結構周囲でよく見る、木造の家がぐっちゃりつぶれていたり、今では見慣れた景色となった地域が災害にあっている絵はかなり怖かった。


対策シナリオを考えようと調べたところでは、地盤がゆるいところにあった家はつぶれ、今ではそこに新しいアパートが建てられていますが、根本的な問題は解決されていないようです。うちも築70年ぐらいの古い家なので、いくつかの地震は耐えてきたんでしょうけど、どうなるやら。後マリーナ地区で大規模な火災があり、海に近いところなので液状化のようなことがあったりとかなりの被害があった様子。そして小規模ではあるが、ダウンタウンでは略奪もあったそうです。その当時もブッシュパパ政権で、ハリケーンヒューゴと地震が一度に来たり、FEMAのお偉いさんが、地震の直後に「キャンセル不可能な飛行機のチケット買っちゃったから」とバケーションに出かけるというスキャンダルがあったり・・・。10年以上たった今も、あんまりやってることは変わんないんじゃないか?時間が経てば何か改善されるというわけでもないようなので、自分でできることは準備しておこうという気に余計なりました。ひょー。


追記:ニュー・オリンズでは、ハイアットホテルを緊急の対策本部にしたそうですが、携帯も電話も何も通じない!地元の億万長者がCIOをつとめてるそうですが、ホテルの部屋の中で、機能するジャックをひとつだけ、見つけることができたそう。そして近くのオフィス・デポーに行くと、ラップトップとかの金目のものは既に全て略奪済みだったそうですが、ルータとか、そういうのは取られずに残ってたので、それを使って即席の通信ネットワークを作ったそうな。どんな立派なシステムを作るか・・・というより、最後には結局そんなのも水につかってしまったら使えなくなるわけだから、もっと原始的なサバイバル戦になるんだなぁ・・・