愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

バッグスバニーとオーケストラ


この音楽<ここをクリック!>をきいて、何の番組のテーマ曲かすぐわかる人はどれくらいいるでしょう?私は小学生の時、テレビ東京でやっていたこの番組を、弟と晩御飯を食べながら見ていた覚えがあります。特にお気に入りは、コヨーテとロードランナーでした。逃げ回るロードランナーという鳥さんを、コヨーテがあの手この手を使って捕まえようとするのだけれど、いつも失敗して自分が痛い目にあう・・・というもの。


この他にもワーナーブラザーズのアニメ「ルーニートゥーンズ」では色々なキャラクターが出てきますが、やっぱり一番の人気はバッグスバニー。バッグスバニーのアニメの中には、彼が指揮者になってハチャメチャな指揮をしたり、セビリヤの理髪師になってオペラを歌ったり、「ワルキューレの騎行」のメロディにあわせて「Kill the Wabbit, Kill the Wabbit」と歌う「What's the Opera, Doc?」というタイトルのエピソードなど、クラシック音楽をモチーフにした短編が沢山あります。毎年夏になると、そんな短編をもとに「バッグス・バニー・オン・ブロードウェー」というクラシック・コンサートが色々なところで開かれます。去年の夏は、ワシントンDCのオーケストラ、ナショナル・シンフォニーが野外でこのコンサートをしたのに行きましたが、今年はサンフランシスコ・シンフォニーの同じコンサートに行きました。


指揮者は毎回同じでGeorge Daughertyさんという人。彼がこのコンサートを企画して、各地のいろんなオーケストラと共演しているそうです。オーケストラの後ろに大きなスクリーンがあって、そこにアニメを写し、それにあわせてオーケストラが、アニメにあわせて音楽を生演奏するという楽しいコンサートです。最初に「ルーニートゥーンズ」のテーマ曲をオーケストラが演奏した時には、観客から大歓声。映画にあわせて音楽を演奏する・・・って、昔の無声映画っぽい感じですが、アニメのキャラクターが縦横無尽に暴れるので、そのタイミングにあわせて音楽を演奏しないといけないわけですから、結構大変そう!指揮台には、2台の小型テレビがついていて、指揮者はそれを見ながらオーケストラを指揮していました。でもこのコンサートも、今年で15年目だとかで、タイミングもぴったり、バックスバニーが殴られるところでドラムがばん!となったりして、観客は大喜びでした。


特にワーナーブラザーズのアニメ、白黒の時代からあるわけですから、私達の両親の世代が子供の頃一生懸命見ていたわけで、コドモよりも、オトナのほうが大喜びしていたコンサートでした。アンコールは、ルーニー・トゥーンズの色々なキャラクターのハイライトをまとめた映像をバッグに、「ウィリアム・テル序曲(日本だとひょうきん族のオープニングというイメージが・・)」。クラシックの中でもアニメやテレビ番組で使われている曲って、楽しい曲が多いですから、そういうのを集めたコンサートはやっぱり楽しいですよね。帰り道、ついつい「Kill the Wabbit, Kill the Wabbit」と口ずさんでいる人が沢山いました。


Bugs on Broadway   CDも出てました!セビリヤの理髪師のパロディー、セビリヤのうさぎ<視聴> ちなみに、ロサンゼルス・シンフォニーオーケストラは、昼間はワーナーブラザーズシンフォニーとして、スタジオでアニメや映画の音楽の演奏録音をしたりしているんだそうです。楽しそう!!