- 作者: 吉本ばなな
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1992/03
- メディア: 文庫
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初めて読んだ中学生のとき、この本を読んで妙に力がわいてきたのを覚えている。多分つぐみの一見はちゃめちゃな部分に自分もそういう勢いが欲しいと思ったからかもしれない。でも気分がへこんだとき、「これを読めばあの時のように元気になるかもしれない」と思いつつも、本棚から一度も取り出さなかったのは不思議。久しぶりに読んでみたが、大人になってから読んだら、つぐみの破天荒な裏にある痛さばかりが見えてきて、なんで昔そんな彼女威勢のいい部分しか見ずに、自分も元気になっちゃったのか、そっちのほうが逆に不思議になった。