愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

真夜中のブランチ

カリフォルニアにはいろいろなアングラカルチャーがあるようですが、お友達に誘われてオークランドのアングラグルメイベントに行ってきました。場所はオークランドのゲットーエリアにある倉庫を改造した某ロフト。服装はパジャマ、ブランケット持参で、真夜中にブランチを食べるパジャマパーティー。ロフトは工場だったころの形跡を残したままの3階建ての吹き抜け。到着してベルを鳴らすと、スキンヘッドでキルトスカートをはいたおっちゃんが出てきて、「君達は『あれの集まり』に来たのかい」と案内してくれました。


料理をするのはレストランを持たずに自宅やいろいろな場所を借りてゲリラ的に料理イベントをやっている某兄弟。プロのシェフである一人が料理をし、詩人だというもう一人がホスト役。DJが入り、壁にプロジェクターで映像が写されたラウンジみたいなお部屋で、赤いつなぎのパジャマを着てる兄ちゃんや、すけすけシースルーのネグリジェのお姉ちゃんなど「クールな」人たち30人に混じって、ミモザやブラディーメアリーを飲みながら、某兄弟の料理を夜10時ぐらいから食べました。メニューはデザートまで4コース、10種類以上のお料理が出たのに25ドルぽっきり。お料理はごく普通のブランチメニューなのですが、ピッグ・インザ・ブランケット(ソーセージのパイ包み焼きみたいの)には手作りチョリソーが使われていたり、ミニベーグルにスモークサーモンとクリームチーズのごく普通の組み合わせにも、フレッシュなタイムが入っていて、普段食なのに世界がぜんぜん違う!という味でした。そして12時を合図に食べたエッグベネディクトは、ホランデースソースにフォアグラが入っていて、死ぬほど美味しかった。お食事の合間にはブルースシンガーが出てきて歌を歌ったり、「えっちなベッドタイムストーリー」と称して作家による官能短編小説の朗読があったり、ファンキーで贅沢な時間を楽しんだのでした。キルト&スキンヘッドのおっちゃんは隣のロフトの住人で、おっちゃんが製作中のそれはそれは美しい木製のカヌーも見せてもらいました。