愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

しんぶん


西海岸に来てがらっと自分の中で変わったこと・・・それはやっぱり政治情勢をまーったく気にしなくなったこと。昔はテレビで一般教書演説をちゃんと見たり、議会が今どうなってるとか、どの省庁が何やってるとか、そんな情報が生活の一部として普通にあったし、C-SPANとCNNばっかり見てます、っていう人が周囲にもたくさんいたりしたのだけれど、こっちに来てからそんなことが本当にどうでもよくなってきた。それが良いのか悪いのかは「?」として、やはりDCというのはかなり特殊な場所だったのだなぁということをつくづく思う。こっちに来てからは新聞さえ読まなくなってしまった。こちらの新聞サンフランシスコ・クロニクルは字がでかい!そして地元の情報満載なのだけれど、国際情勢とかそういう部分はすっごくしょぼい。このほかにもいくつか新聞はあるのだけれど、サンノゼ・マーキュリーがIT業界に詳しいぐらいで、あとは?。なので西海岸でもインテリを装う人はこれにあわせてニューヨークタイムズを購読したりするそうな。ワシントンポストはこちらでは日曜版しか入手できないんだそう。うーむ、新聞を2つわざわざ購読するのもいかがなものかと思うし、でもオンラインでは読みきれないし、検討中。でも東海岸の新聞を読んでいても、どうしてもすごく遠くの出来事のような感じがしてしまうようになったのも、政治情勢を気にしなくなった理由のひとつかも。そう考えると、いくらどこにいても情報は届くとはいえ、物理的な遠さってやはり大きいなと思う。


ちなみにワシントンポストは政治系にとても強いけれど、インサイダー的な話もあるので、あまりワシントンの内情とかを知らないと、微妙にわかりにくいところがあるかもしれない。でもその分詳しい。特に色々な記事をたくさん載せるというよりは、ひとつの事象について深く掘り下げるところが良いところらしいです。オンライン版には、「Live Online」というコーナーがあって、毎日政治から映画から園芸まで色々な専門家がゲストとしてやってきて、読者と直接オンラインで対話したりしてなかなか面白い。ニューヨークタイムズはやっぱりアート文化系もたくさんあるし、日曜版についてくるマガジンがキレイで好きです。国際情勢なんかも、やはりワシントンポストよりは一般読者を意識して書いているような気がするので、読んでいて頭にすっと入ります。でもだんなは気取った文体がきらいなんだそうです。


村上春樹の「やがて哀しき外国語」にもあったように、どんな新聞を読んでいるか、どんなビールを飲むか云々というので、その人のインテリ度というか、アイデンティティがあらわされるのはこっちも一緒。サンフランシスコのハッシュ・ランではビールチェックでもマイクロ・ブリュワリーのビールが出てきたりするんですのよ、奥様。