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愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

ネイティブアメリカンはくぶつかん


去年の秋にようやくできたネイティブアメリカン博物館。できたときにはネイティブアメリカンの人たちがDCに集結して壮大なお祭りが繰り広げられていました。アメリカだけじゃなくて、カナダ、メキシコ、ブラジルからカリブ海にいたるまで、色々なところに住んでいるネイティブアメリカンの人たちが、自らプロデュースした部族ごとのブースがあって、彼らの歴史や文化や暮らしぶりが見られます。ちょっと高級な文化祭の展示みたいだけれど、「ネイティブアメリカン自らの手で」作り上げられた展示であるところが大きなポイント。彼らにとってアメリカの歴史は、よそ者の侵略に抵抗してきた歴史であり、自らの土地、自治、文化を守り、そして現代の環境に経済的にどうやってアジャストしていくかを模索してきた歴史であり、移民の私たちが見るのとは、視点や経験がまーーーったく違うんだ、ということを今更ながらがんがん感じてしまいました。実はこんなに新しい情報が自分の中にがんがんはいって、短期間にいろーんなことを考えさせられる博物館にいくのは久しぶりで、気がついたら3時間ぐらい長居してしまいました。私的には超オススメの博物館デス。カフェでは地域ごとのネイティブアメリカンの材料を使ったお料理が食べられるところもナイスです。バッファローバーガーを食べたみたけれど・・・なかなか野性味あふれるお味。ちょっとコンビーフの風味が混じった不思議な味でした。お土産コーナーではネイティブアメリカンのアートも買えます。ネイティブアメリカンのクッキング本に興味あり。でも醤油さしぐらいの大きさの壷が600ドルですか!!!


もうすぐ大統領の就任式があるので、モール近辺はテントが建ったり仮設トイレが並んだり。前日水曜日、連邦職員は半ドンで帰っていいそうな。警備に借り出される知り合いも。写真はぜんぜん関係なくて、ベランダから見えた燃えるような夕焼け。


以下は自分用のメモ。

  • ネイティブアメリカンとひとくくりにいっても、みんなが羽の帽子を被ってるわけではなくて、カナダの上のほうにいるイヌイットのおっちゃんは、そのまま東京の下町にうろうろしてそうな感じだし、本当にその多様さは気が遠くなっちゃうほど。ただもともとその土地に住んでた人たち、っていうことで、みんながみんな同じというわけではない・・・わかってはいたけど、やっぱり実際に見ると嬉しくなっちゃうほど。もしかして大昔の日本も、色々な部族が色々なコトバや全く違う文化を持っていて、てんでばらばらだったんだろうなとふと思っちゃった。
  • 彼らもずっと同じ土地にいたわけではなくて、部族によってはカナダの上のほうからアメリカの中西部のほうまで、南下して定住してきた人たちもいる。
  • アメリカ政府が出来てからは、政府とのたたかい。インディアン居留区に強制移住させられたのは知っていたが、特にオクラホマとかに多い。でも、えらい遠いところから、本当に色々な部族の人たちが、シカゴに移住させられていたというのは知らなかった。アーバン・リビングのネイティブアメリカンの人たちは、それでもたまに元の土地に「里帰り」したりして、自分のルーツのつながりを確認しているそう。
  • バイバルのために色々な部族が集まって連合を作り文化を守ろうとしていること。その中では多分色々なネイティブアメリカンのフュージョン文化がうまれたりするのだろうな。現代社会に適応、サバイブしつつ残る文化は、やはり少しづつ形を変えたものだったりするのかも。カナダのMischif(スペル?)と呼ばれる言葉をしゃべるネイティブアメリカンの人たちの言葉は、複数のネイティブアメリカンのコトバと、フランス語、英語がまじった新しい言葉。それも時代とともに変わっているのだとか。彼らの文化も、踊りはネイティブアメリカンと、アイリッシュなどの要素が混じっていたりして面白い。
  • 経済的に自立するための、居留区におけるカジノ経営について。ニューヨークの北のほうにもあって、一度いったことがある。
  • 学校で自分達の言語を教えていること。子供たちは、親ほどうまくしゃべれないけど、聞いたら何をいっているかはわかるよ、という人も。ちょっとうちのダンナの広東語みたいかな。でも英語が第一言語になるわけで、やっぱりコトバの力は少しづつ弱まっていってしまうのだろうか。でも文化を「Practice」するのではなく、その中に住んじゃってるからね、というお言葉。今の子供たちの親の世代のほうが、自分達の言葉を話すことを禁じられて育ってきたという部族もあり、今こうやって学べることは素晴らしいと。
  • 100年前に自分達の言葉のために文字を開発した人がいる。不思議な文字。
  • ニューヨーク近くに住むモホーク族の人たちは、鉄鋼を使った建築の専門家。ワールドトレードセンターや色々な橋を建てるのに彼らが活躍してきたとか。9・11の後の復旧にも彼らが大きく貢献した。
  • イヌイットのIgloolikの人たちは見ていると妙に親近感がわく。
  • バージニアにもネイティブアメリカン居留地があるのは知らなかった。連邦政府はまだ彼らを認めていないそうだ。でも州政府には毎年鹿を奉納するのだそうだ。
  • もともと住んでいる人たちなのに、忘れられてしまう人たち。「新しく大統領や議員が選出されるたびに、我々がここにいるということを知らせるために一から努力しなければいけない」と。
  • 誰が自分達のことをネイティブアメリカンと決めるのか。政府が個人をネイティブアメリカンと認めると、色々補助とかがでる。でも中には証拠が十分ではないとして政府に却下される人も。でも政府が認めなかったら自分達はネイティブアメリカンではないのか?政治と文化、歴史の微妙な壁。