愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

Sideways


今年のアート系フィルムでも一番の出来じゃないかと評判が高い映画を見に行ってきました。金持ちのお姉ちゃんとの結婚式を1週間前に控えたしがない俳優と、小説を出版しようと必死にあがくもなかなかうまくいかず、さらに2年前の離婚から立ち直れず万年鬱状態の高校教師が、サンディエゴからカリフォルニアを北上し、ワイナリーを巡る小旅行に出かける・・・というもの。この主人公の高校教師のおっちゃんが滅茶苦茶ワインに詳しくて、ワインに関するうんちくもちりばめられている映画。からっとしたハッピーエンドというわけではないけれど、それなりにFeel Good Movieでした。


カリフォルニアに行く前に、是非カリフォルニアを舞台にした映画を見よう!というのもあり見に行ったのだけれど、SFやLAという都市とすっとばし、だだっ広い葡萄畑と、ハイウェイ周辺にあるしょぼい郊外の街が舞台。東海岸の街だと、ごちゃごちゃしていて、さらに冬は寒くてじめっとしていて、落ち込んでいてもなんとなく雰囲気が出そうだけれど、こんな自然がいっぱいのカリフォルニアで鬱になるのは辛そうだ・・・(笑)シモネタ仲間に激しくこの映画を勧められたのですが、おおお!シモネタ分野でもなかなかいけるシーンあり(笑)


主人公はPino Noirに滅茶苦茶執着していて、さらにMerlotなんて死んでも飲まない!というこだわりよう。Chardonneyはどんな土地でも生き残るような葡萄から出来るけれど、Pino Noirのための葡萄というのは、どこでも出来るわけではない。選ばれた土地で、作り手がもっと愛情とエネルギーを注いでようやく完成する、もっと繊細で特別なモノ・・・なんだそうです。とにかくワインに対する愛が深いです。りなちゃん、CAに行ったらワイナリーも巡ろうと思うので、次回以降の里帰りのお土産楽しみにしててね♪