愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

けねでぃせんたー


夜は友人とNSO(ナショナル・シンフォニック・オーケストラ)のクラシックコンサートへ。ドナルド・アーブ「Evensong」、ベートーベン「皇帝」とストラビンスキー「春の祭典」。


「Evensong」はDC初演だそうで、カンペイちゃんのおばあちゃん並に足腰よろよろの作曲家ご本人も登場。不協和音&「ドンガラガッシャーン!」のホラー映画系音楽。打楽器奏者の雇用に貢献する(総勢6名)楽曲でした。オーケストラの打楽器は、出番こそ少ないけれど、あの独特のきびきびした動きが結構好き。特にティンパニーの人が曲の途中でそっとチューニングしたりする姿が結構カッコいい・・・。


「皇帝」はピアノの音が小さい&ピアニストがあまりに「普通」に弾くので、あまり感動的ではありませんでした。ガッカリ。隣に座っていたおばちゃんなどは、曲が始まってしばらくしてからすぅすぅと眠りだし、しかし曲が終わったとたんにがばと立ち上がってスタンディングオベーション。「皇帝」とかこういう曲って、ピアニストが職業としてコンサートでお金をもうけようとするときに、お決まりで弾く曲、みたいになっちゃうんだろうか。今回の演奏はちょっとそんな感じであったよ・・・。


ストラビンスキーはまあまあ、しかし隣のおばちゃんのいびきは高まるばかり・・・(笑)でもアンコールは無しでお客はみんなさっさと出て行っちゃった。残念なのは、多分ケネディセンターのコンサートホールの音響があまりよくないのではないのかなぁということ。このホールには何回か行ったけれど、どこに座っていても、いまいち薄紙を一枚隔てて音が伝わってくる感じがして、よく聞こえないかんじ。


クラシック好きの友人と行ったので、今回のプログラムはいまいち芯のない組み立てだったねぇ、なんて色々話し合ったりして、でもやっぱり音楽は聴くのも演奏するのもすごく好きで、どんなコンサートに行ってもやっぱりわくわくしてしまう〜。多分音楽そのものだけでなく、演奏前の練習の音とか、楽器をきびきびと扱う人たちの動きとか、演奏する側の軽い緊張感が伝わる雰囲気がすきなのかも。