愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

To Live by Yu Hua


id:QianChongさんにご紹介頂いた中国の作家余華の「活著」の英訳版です。放蕩息子のFuguiさんの身の上にこれでもか、これでもかと波のように襲い掛かる不幸の数々。何もここまで・・・とも思ってしまいましたが、それだからこそ、途中途中で少しだけ頭を出す小さな幸せの部分が浮き立つ感じ。とても正攻法な感じのTragic storyでしたが、かなり体が疲れているときに読んだので、疲れた体に鞭打って働く彼らにすっかり入り込んでしまいました。英訳版を読んだため、読んでいて英語字幕付の中国映画をみているような感覚に襲われましたが、特に一番最初の、聞き役である「私」がタオルを腰に村を巡ったり昼寝をしたりするくだりの文章は英語でもああ、キレイだなぁ、この部分を中国語で読んでみたいなあ、と思いました。こりゃ張藝謀っぽい映像が目に浮かぶよ・・・と思っていたのですが、やっぱり彼が映画化してたのですね。