愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 英語がしゃべれりゃいいってもんじゃない!!!


英語を書くのと話すのは当たり前だけど全然違う。私のしたで働くアメリカ人でも、本当に文章がちゃんと書けない人が何人もいます。特に、仕事場は学校と違うから、長いレポートをだらだら時間をかけて書けばそれで褒められるというわけではない。上の人になれば成るほど、書類に目を通してる時間があるわけではないから、本当に「要点を簡潔に、論理的にまとめたページ数の少ないペーパー」をいかにきちんと書けるかが勝負。


で、仕事や会議での会話と、日常会話も、やっぱりちょっと違う。意外とアメリカ人でも、要点のわからない、回りくどい言い方をする人がいるのだけれど、最初に何が問題なのか、何が聞きたいのか、何が言いたいのか言ってくれないと困る。自分の書いたペーパーのブリーフィングもぱっとできないといけない。「これが表で・・・で・・これはここに書いてあります・・・」じゃわからん。「この表にはこのような情報があり、こういうことがわかりました」まで言わないと。


仕事でも勉強でも、特に自分がそれにはまり込んでしまうと、自分では状況がわかっているから、なんとなく相手もそれをわかってくれていると思ってしまう。でもやっぱり仕事場ってそんなに甘いものではない。人と話すにしても、ものを書くにしても、相手に簡潔に状況、背景、情報、問題点を説明できなければいけない。特に複数のプロジェクトを抱えているマネージャーは、いきなり「あの、これ・・・」と言われても、一瞬何を言われているかわからないもの。


そして会議にメモは必ず持ってくる。そして受けた指示は小さいことでもいちいちメモに書くこと。これはアメリカ人に多いのですが、わざわざこちらが時間を作って説明をし、何をするか指示を出すと、「わかった」と自信満々で言う割りにメモをとっていない。案の定、最終的に出てくる仕事の結果が、全然違う内容だったりする・・・。ということも。さらに面白い?ことに、アメリカ人ほど意外にも質問をしない。そして、何かわからないこと、問題が途中で起きても、相談・報告せず、事後報告する人が多い!仕事の途中で、「これ、ちょっと難しいんですけど、どうしたらいいですか」ということを聞くことで、「こいつはできないやつ」と思われたくないらしいんですよね・・。でも仕事をする側としては、最後にふたを開けてみてどっかーん!というより、途中途中で相談しながら仕事をしていけるほうが、有難いのです。


今年の夏、ワシントンでインターンシップをする大学院生の皆さん、卒業して会社で働く皆さん、特にここらへんに注意して仕事をすると、良い仕事ができると思います。



微妙に話はずれるのですが、大分前にJMMで春具さんという方が「英語の達人」というエッセイを書いていましたが(最近JMMはバックナンバーを公開してくれないので、本文がウェブに残ってないのですが・・でも検索すると誰かコピーを残してるみたいです。著作権はいいのかよくわからないですが)、全くそのとおりだよなあと思いながら読んでいました。


うーむ、今日はダンナの誕生日でちょっとウキウキしてたのですが、仕事でちょっとぶちきれたもので・・・