愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

Foam of the Daze by Boris Vian

ボリス・ヴィアンの本をマルタ島にも持っていってちょくちょくよんでいました。やっぱりビーチで優雅に読書でしょう・・と思ったのですが、結局は怒涛のバックパック旅行になっちゃったので、なかなかまとめて読む時間が無かったのだけれど・・・。


フランス語の原作のタイトルは「L’Ecume des jours」、日本語のタイトルは「うたかたの日々」。日本では結構有名なお話なんですね、知らなかった・・・しかも岡崎京子が漫画化もしていたのも今知った・・・。アメリカでは彼の本を本屋で探しても無かったのに・・・。私は英語版を読んだのだけれど、以前に読んだ「Spit on your graves」とはまた違った筆致と世界。一つ一つの言葉と、そこから生み出される世界は、本のジャケットのせいかもしれないけど、本当にパステルカラーのバブルのよう。最後はカナシイ話なのだけれど、久しぶりに「Savoring」しながら読みました。ピアノカクテルとか有名らしいけれど、コックのニコラが作ったケーキのデコレーションの溝が、デューク・エリントンの「クロエ」のメロディーを奏でるレコードになってる、ってところなんかがなんともいえず。またこの不思議な世界を体験したくて、何度も読み返す本になるかな。