愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

I spit on your graves by Boris Vian


ボリス・ヴィアンがアメリカ人が書いたハードボイルド小説を翻訳しました、と大嘘こいて発表したもの。
肌が白く金髪で、見た目は白人だが本当は黒人である主人公が、リンチで殺された弟の復讐のため、白人姉妹に近づき最後には殺してしまう、という話。これを書いたのはアメリカの黒人作家で、当時アメリカでは刺激が強すぎると出版されなかった、という触れ込みで出されたそう。


これがフランスで想像以上にベストセラーとなり、この作者はいったい誰?と大騒ぎになり、彼はその後あわてて?英語版を書いたのだとか。アメリカで出版されている英語版は、ボリス・ヴィアン本人の手による英語版テキストとなっています。


今まで「ハードボイルド小説」というのを読んだことが無かったので、ふーん、こういうのをハードボイルドというんだ?というのが感想。日本語でどんな感じに訳されてるのかも興味深いですが、主人公が女の子をたぶらかすくだりは、うむむ、これは本人もかなり女の子に詳しいな、といった感じ。当時の若者はドラッグストアにたむろしてたらしい。今ならショッピングモールかな?