愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

愉快的実家@葡萄酒廠めぐり


サンフランシスコベイエリアに来たなら、やっぱりはずせないのがワイナリーめぐり。私としては、ナパよりも、ひなびたソノマのほうがお気に入りなのですが(テースティング料も安いし)、両親のご希望に沿ってナパへ。ナパにもお気に入りのワイナリーがいくつかあるので、リストアップしていたのですが、結局はこちらもご希望に沿って以下の3つのワイナリーに行きました。


Artesa Winery 
ナパの入り口にあって、景色がとても綺麗。と日本のワインショップの人に言われたらしい。


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階段を上がっていくと、空中池?のようにこんなものが。これはすごい。


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こんなアートなオブジェも。


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ワイナリーは要塞のように丘の中に埋もれたような建物になっていて、中でテースティングができます。私は運転なので、飲めなかったのが残念!


もともと父が飲んでいるものというとビールという記憶しか無く、おそらく普段からそんなにワインを飲んでいるわけではないだろうと思い、月並みではあるけれど、次はモンダビさんのところへ。


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メジャーすぎるほどメジャーなところですが、それだけに、ここではワイナリーのツアーがあり、葡萄のこと、ワインの作り方から、色々と説明してくれるのです。


最近お亡くなりになったモンダビ翁の話から、ナパバレーの地質、場所によってどんな葡萄の木を植えるか、葡萄の木は何年持つのか、など、面白い話が色々聞けます。カリフォルニアワインといっても、ナパバレーで生産されるワインは割合としては意外に低いのは驚き。


「ディスプレイ用」に、色々な種類の葡萄の木を並べて植えてあります。葡萄の木の高さはみんな一緒ですが、これはカッターで上からぐわーって、カットしてしまうんだとか。外国から輸入された葡萄の木、もともとは教会の礼拝用にワインを作るのが目的で持ち込まれたそう。でもアメリカの土地に合わず、なかなか育たず。このため、アメリカ原生の植物(葡萄だったか・・何だったか忘れちゃった)に接ぎ木して育てたのだそう。


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収穫は、やっぱりちょっと葡萄を食べてみて、糖分を確認した上で早朝にがーっと収穫するそう。機械でやると葡萄が傷んで味も変わるので、手で丁寧に。同じ種類の葡萄でも、畑のどのエリアで取れたものかなどを厳重に管理して、ブレンドを決めていくんだとか。適当に勘で、というわけにもいかないのね。職人技と同時に、情報管理が大事そうなお仕事だと思いました。


赤ワインが熟成されているお部屋。暑い日だったので、冷房が効き過ぎているくらいでちょうどよかった。


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この後はテースティングルームで、色々なワインを試飲。私は舐める程度・・・涙。ただワインを飲むだけではなく、食べ物との組み合わせで味がどう変わるか・・・ということも試すことができて、両親は「おお!」とだんだんワインの面白さがわかってきたみたい。まあ、陳家はそこまでは考えずにいつも手近なものを適当に買って飲んでいる感じではありますが・・・。


父のビッグ・クエスチョンは、「ナパのワインの当たり年はいつか?」。ツアーのおば様曰く、ナパはおフランスと違って気候が安定しているため、品質も安定しているので、そんなに当たり年とかは無いのだそう。でもやはり90何年が一番良かったかも、とおっしゃっていましたが、肝心の年を忘れてしまった・・。


この後、カリストガまで北上して、Chateau Montelenaへ。1970年代、フランス産のワインを押しのけて、ここのシャルドネが賞を取ったので有名。写真は無いですが、お城風の建物が素敵。外にはちょっとへんてこな、中華風っぽい庭があります。パパのお目当てはもちろんシャルドネ、でも我が家はここのリースリングが好きで、我が家にも眠っています。



このワイナリーの隣は、カリストガで源泉がどばーっと吹き出るので有名なところ。でも源泉の周りは塀で囲まれていて、中に入らないとちゃんと見えない模様。この源泉、2−30分置きぐらいに吹き出るらしいのだけれど、ちょうど車で通りがかったところで、壁の向こうからどばーっ!と吹き出ている水しぶきの先っちょだけ見えました。両親「見えたからもういいわ」。こういうとこ大阪人かもやっぱり・・・・笑。