愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

読書・書評

ガールズパワーの本、そしてシニア・ガールズパワーの本

子供が春休みに読みたい、と自分のお年玉で買った本。Good Night Stories for Rebel Girls作者: Elena Favilli,Francesca Cavallo出版社/メーカー: Particular Books発売日: 2017/03/02メディア: ハードカバーこの商品を含むブログを見る日本語版も出ている…

【読書日記】生まれてどーもすいません・舜臣さん

地元の図書館にある日本語の本を片っ端から掴んで読むシリーズ。太宰治全集〈1〉 (ちくま文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1988/08/01メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見る天気の悪い冬の日に読んでしまった太…

読書記録まとめて

2017年、地元の図書館にある日本語の本を読み漁るシリーズを始めました。図書館から適当に掴み取ると存在さえ知らなかった作家の作品が読めるのはなかなか楽しいです。なぜかインスタグラムのほうに読書記録を一部アップデートしていたので、それをこちらに…

最後の秘境東京芸大

友人がなぜか貸してくれたこの本。最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常作者: 二宮敦人出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/09/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (11件) を見る 入試倍率は東大の3倍! 卒業後は行方不明多数!!…

読書日記:日輪の遺産

アメリカの図書館にある日本語本を掴んで読むシリーズ。 マッカーサーの秘宝に関するミステリーと思いきや、悲しき戦争ヒロイン的要素も満載の小説だった。 日輪の遺産 (徳間文庫) 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2000/04/07 メディア: …

しょぼしょぼと泣きたい時に

もういい年になってくると、ワーワーと声をあげて泣くようなことはそう滅多にはなくなる。でも何の拍子かで悔し涙を流したり、犬も食わない夫婦喧嘩をして涙が出てくることがないわけでもない。泣いてデトックス、とか泣いてスッキリ、とも言うけれど、不思…

Crazy Rich Asians、金持ちすぎるアジア人が映画化で嬉しい。FOBの話も。

もう2年ぐらい前に読んで面白すぎた小説、Crazy Rich Asians。Crazy Rich Asians作者: Kevin Kwan出版社/メーカー: Allen & Unwin発売日: 2013/08/22メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 自分の彼氏がシンガポールの御曹司だということを知らずに…

2017子連れおギリシャ旅③ ギリシャ神話刷り込み成功

食べ物ばかりに目がいってしまう我が家、でもギリシャであと見るものといえば遺跡。しかし、子供にとってはただボコボコに壊れた瓦礫みたいなものばかり見せられて、飽きないか、ちょっと心配に。ギリシャ滞在、子供もなんとなく行くよりは、ちゃんとレファ…

地元の暗黒小説

世界各国の色んな都市を舞台にした、ノワール小説のシリーズがAkashic Booksという出版社から刊行されています。 残念ながら東京はまだ無いみたいだけど、アジアだったらマニラとかムンバイとか。イスタンブール、ロンドン、もちろんニューヨークやロサンゼ…

【読書日記】オバマのおすすめ、オはオオタカのオ

本屋や図書館に行っても、どの本を読みたいか見当もつかない時は、オバマ大統領に聞いてみよう! ということで、ホワイトハウスが出している、「大統領夏のオススメ読書リスト」2016年版の中から、一冊読んでみた。 H is for Hawk (The Birds and the Bees) …

青島ダァ

青島さんといえばやっぱり自分の中ではテレビの人で、「いじわるばあさん」、あと何だったか覚えてないけど、高見知佳と司会をしていたテレビ番組を結構一生懸命見ていたのを急に思い出した。政治家だった、知事だったっていうのは、オマケぐらいの印象しか…

乙女が密告する話

アメリカの図書館の日本語本を読むシリーズ。普段あまり小説を読みつけないので、直木賞と芥川賞の違いもよく分かっていないが、「感動の芥川賞受賞作(2010年)」を読んでみた。もしかしたら、芥川賞作品を読んだのはこれが初めてかもしれない。あ、花火は…

赤川次郎まつり

ベイエリアの片隅の小さな図書館にある日本語蔵書を読み漁るシリーズ。ずどーんと安部公房祭りの後は、赤川次郎が来ました。阿部の次が赤川なのは、ABC順だからです! ネガティヴ (集英社文庫) 作者: 赤川次郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/11/04 …

安部公房まつり

図書館にある本を手当たり次第読んで見るシリーズ、安部公房。 思えば「純文学」って一番読まないジャンルであり、「純文学」とは一体何なんだろうと考えずに今までいたけれど、Wikipediaによれば「大衆小説に対して、大衆性より芸術性に重きを置いたもの」…

「あ」から始まる読書日記

地元の図書館に、ちょうどいいぐらいの量の日本語の本が置かれているのに気がついた。ただどの本も自分から進んで手に取るかと言われればそうでもなさそうなものばかりでピンと来ない。多分150冊ぐらいあるのにひとつも興味がわかないのもどうかと思うが、わ…

Crazy Rich Asians 金持ち過ぎるアジア人(華僑)の話

重たかったロシア文学の話の次は、軽めの小説を。これまた家に転がっていたもの Crazy Rich Asians 作者: Kevin Kwan 出版社/メーカー: Allen & Unwin 発売日: 2013/08/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る カリフォルニア育ちのチャイニーズ…

Posessed:ロシア文学のめくるめく、深淵な、恐ろしい?世界

子供が生まれてからこのかたろくに本など読む時間もなく、すでに5年。通勤時間に読書時間を取れるかな、と期待したものの思うようにページは進まず。これではいかんと、これから3ヶ月の間に、まずは(英語の)本を何でもいいから10冊は読んでみようと決めた…

続・にわかサッカーバカ

結局ドイツが優勝して終わったワールドカップ。スペイン語チャンネルから流れるワールドカップテーマソングがすっかり耳についてしまった身としては、1ヶ月間続いた試合が全部終わってしまってちょっとしたワールドカップロス状態です。そんな心のスキマを埋…

注文の多い地中海グルメクルージング

最近活字に飢えているようで、何でも手当たりしだいに読みたくて仕方がない。子供を寝かしつけながら図書館で借りた本を必死で読む毎日。しかしやはりどうしても食べ物関連の本にばかり食指が動いてしまうようだ。注文の多い地中海グルメ・クルージング作者:…

旦那の臭くてはずかしい靴

去年は自転車に乗ったり泳いだり走ったりとトライアスロンやセンチュリー(自転車で100マイル走る)に勤しんでいた旦那ですが、小さいちゃんも生まれるし、なにしろこういう長距離・耐久モノはトレーニングに時間もお金も食うというので(特に自転車はヒ…

明治大正のカラー写真

こっそり読んでいるあるフォトグラファーのブログで紹介されていた、アルベール・カーンさんのプロジェクト。日本ではNHKスペシャルみたいな番組で紹介もされたみたいです。 The Wonderful World of Albert Kahn作者: David Okuefuna出版社/メーカー: BBC Bo…

世界一うらやましい職業も楽じゃない

我が家の中で、「世界一うらやましい職業を持つ人」と言われているアンソニー・ボーデンさん。元シェフの彼が、世界中を旅し、そこのものを食べ、色々な人に会い、自分の経験を文章にする・・・旅も食べるのも好きなので、できるものならそんなお仕事をいた…

なまずとマンダラ

サイゴンの道端で旦那が買った本。ロンリープラネットのガイドブックや、英語の本を山積みにして売っている男の子がいて、旦那が交渉して半額にしてご満悦でしたが、実はこれ、きちんと製本されているけれど、プラスチックのラップをあけて中を見ると、分厚…

アメリカにおける日本人問題

大学の同窓会のネットワーキングイベントがあるんで冷やかしに行ってみた。学生時代は特に愛校心があるわけでもなく、たいしたことを学んだわけでもなく、ただただ雪深い田舎ぶりがいやでしょうがなかったけれど、学生時代よりも、卒業した後のほうがこの学…

タイの本

Bangkok 8: A Royal Thai Detective Novel (1) (Vintage)作者: John Burdett出版社/メーカー: Vintage Crime/Black Lizard発売日: 2004/07/13メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る タイといえば、微笑みの国、元義理姉の出身国、そし…

 出ればタイソン、戻ればヒクソン

格闘技に興味はあんまり無かったのだけれど、アメリカでテレビを見るようになってしばらく、WWE(アメリカのプロレス)の試合を見ていた時期があった。すべてセットアップされているんだろうけれど、みんながそれを大真面目にやっている。そしてお客さんも巻…

活字中毒

サンフランシスコ図書館で、本を紛失したとあらぬ疑いをかけられ、危うく数万円の賠償を要求されるところだったけれど、その疑いも晴れ(図書館の人が扱いなれていない、楽譜をどっさり借りたので、ちゃんと返したのに、図書館の人がきちんとチェックアウト…

季節のたのしみ

今日から12月。あっという間に今年もあと1ヶ月になりました。もうだいぶ長い間この日記もつけているので、過去の今頃何をしていたかな?と旦那とちょっと確認。11月はやっぱりターキーを焼いていたり、ワイナリーに行ったり、山の中を10キロ走り回ったりして…

チェックイン・チェックアウト

会社で、2週間に1回、お昼ご飯を持って集まって、ある本についてディスカッションする「ブッククラブ」というのが始まって、この日が1日目だった。ブッククラブとは(日本にはあるのかな)・・・、みんなで本を選んでそれを読んでから集まり、感想を述べたり…

80年代のアメリカ

司馬遼太郎さんが80年代にアメリカ(というかニューヨークやカリフォルニア中心)を訪ねたときのことをまとめたエッセイというか紀行文というか、そのようなもの。 アメリカ素描 (新潮文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1989/04/25メディ…