愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

子連れサンディエゴ旅④サンディエゴ雑感覚書き

二泊三日のサンディエゴの印象や雑記など。

今回の旅では食に関してはハズレでした。サンディエゴのご飯が美味しくないというわけではなく、レゴランドや空港など、食事時間に観光地域にいることが多かったのが敗因。

そして初日ラホヤでランチに入ったポキのお店は、ベイエリアでは多分ありえないくらい安くて(7ドルちょっと)、お店の人の感じも良かったのですが、なぜかその後私だけお腹を壊してしまい、以降あまり食への興味が失せたのもさらなる敗因。

サンディエゴ在住経験のあるお友達に美味しいメキシコ料理屋なども教えてもらっていたのですが、駆け足の旅ではそこに到達できませんでした。次回があるならリベンジしたい、美味しいメキシコ料理。

唯一美味しかったのは、何人かにオススメされた但馬ラーメンというラーメン屋さん。レゴランドからサンディエゴに戻る道中、コンヴォイという街に寄って食べてきました。日中韓のスーパーやお店が入ったモールがたくさんある地域です。サンディエゴに数店舗あるラーメン屋さんだそうですが、ずいぶん昔からあるお店らしいので、現地在住の日本人にはおなじみのところでしょう。

なぜかアメリカのラーメンってとんこつ系が多い気がするのですが、このお店もとんこつがメイン。脂っこいラーメンを食べると吐いてしまう私は遠慮して高菜チャーハンを頼みました。チャーハンを単品で頼んだら、ラーメンとセットにすると同じ量だけど値段が安くなる、と丁寧に教えてくれたので、子供が頼んだラーメンのセットという形でお願いしました。子供用に頼んだラーメンも、量多いけど大丈夫?と確認してくれるなど接客も良かったです(3歳頃から麺類は大人の量食べる小さいさん・・)。

パパは動物性の材料を使っていないヴィーガンラーメンを頼みました。どちらも私はちょっと味見する程度でしたが、そこまでギトギトしておらず、なかなか美味しかったです。

空港が街に隣接しているのがとても便利でした。ダウンタウンにいると、石を投げたら当たるのではないかというくらいの低さで飛行機が離着陸しています。実はちょっと空港や飛行機が好きなので、迫り来る飛行機、なかなか良かったです。


写真に撮ると途端にスケールが小さく見える不思議・・

LAもサンディエゴも、やはり目に入るのは至る所ににょきにょき生えているヤシの木ですね。サンフランシスコにはそこまではないので、やはりこれを見ると南カリフォルニアに来たなあという感じがします。でもこれ、一部は携帯の電波塔がついてる偽物ツリーだったりするらしいですよ(そういう仕事を友人がやっていた)。

ラホヤなど高級住宅地は立派な家が多かったですが、ちょっと運転すると、結構道はボコボコだったり、建物も60年代風の古いものが残っていて、ひなびた感も結構ありました。でも中心からどんどん離れていくにつれて、高速沿いに垣間見える家のサイズはベイエリアよりもずいぶん大きい感じがします。また、地盤大丈夫なの?というような感じの斜面に家がポツポツ建っていたりも。なんだろう、建築法の違いだろうか。

ラホヤにはUCサンディエゴもあります。実は私の専攻で結構良いプログラムがここにあり、大学院の留学先としてこの学校を検討していました。結局ニューヨークの学校に行ったのですが、こんなのんびり暖かいところで学生生活していたら、その後どんな人生が待っていただろう。

ダウンタウンだけでも、結構高低差があります。坂の上を運転していると眼下に海がバーっと開けたり、飛行機が間近に迫ってきたり。こういうドラマチックな地形って、やっぱりいいですね。

そしてサンディエゴといえばやっぱり海軍。空港でも制服の人が結構ウロウロしていたり、軍関係者でーす、と言って乗っていた飛行機のコックピットに遊びに行ってパイロットと写真をとってもらっている人もいました。タワーに登って一望したサンディエゴの街の向こうにも、軍艦が浮かんでいるのが見えます⇧。バルボアパークで入隊前のブートキャンプをやっている人達の掛け声も、いかにも軍隊的で子供が面白がって見ていました。

不動産、ちょっと見たところ2ベッド、2バスルームのコンドで6600万円ぐらいでありました。ダウンタウンの新しめのコンドで120平米ぐらいはあるから、意外と悪くない?と思ってしまうのは、やはりベイエリアの不動産バブルの凄まじさに頭がやられてしまっている証拠かも。ここはベイエリアよりは土地に余裕がありそう、広めの物件が多かったように思いました。ダウンタウンにはものすごく古いアパートの横に大きなホテルや新しいコンドが混在していて、規模は違いますが今のオークランドを思い出させるような開発ぶりでした。

サンディエゴ、いいんだけど仕事があんまりないよね〜というのはよく聞く話です。軍関係、軍のコントラクター、後はバイオ系の大きなクラスタもあるみたいですが、シリコンバレー系の人達はオレゴンには移住しても、サンディエゴって話には確かにあんまりなりませんね。

やっぱりベイエリアに比べるとアジア人が少なく、私たちが行ったエリアでは(観光客以外は)あまり見かけませんでした。ちょっと行けばすぐメキシコ、ホテルの受付の白人のおじさんもスタッフの人と普通にスペイン語をしゃべっていました。

美味しいメキシコ料理にありつけなかったのは返す返すも残念。レゴランドでヘロヘロに疲れた後、あまり考えずに入った近場のメキシコ料理屋は、内装は綺麗だけど、ウェイトスタッフも含めお客さんがほぼ白人でした(そして美味しくなかった)。

同じ時期にサンディエゴに遊びに行った人は人がベイエリアよりフレンドリー!と言っていましたが、私の印象は半々。昔サンディエゴに住んでいた日本人の知り合いの旦那さん(白人)が、人々が自分の妻に対してだけ違う態度をとるのに気づいて憤慨、サンディエゴは住みにくい、などと話していたのを聞いていたからか、ちょっと疑いの目で見ちゃったところもあるかもしれません。

レストランのウェイトスタッフなどはフレンドリーでしたし、中には不遜な態度の人もいましたが、それがサンディエゴだからなのか、どこに行ってもそういう人はいるか。みんながみんなフレンドリーなところなんて、せいぜいカナダぐらいしかないでしょう(と、これもステレオタイプw)

なぜか車にバニティープレートをつけている人が多く、高速を走っていても色々目につきました。でも笑ったのはこれ。まさかご本人の所有?

ここのところ冷え込んで物悲しい寒さが続いていたベイエリアから行ったので、南カリフォルニアの暖かな天気は本当にホッとしました。東海岸からサンフランシスコに遊びに行っていた時には、ベイエリアの冬の穏やかさに驚いたものですが、今じゃ寒くてしょうがない・・。これで例えば南カリフォルニアに住んだりしたら、冬は寒く感じるようになるんだろうか。だんだん堪え性がなくなっている気もします(笑)。

私達が帰る日からベイエリアでは雨。でも究極の晴れ女な私、一日中雨マークだったにもかかわらず、私達の飛行機到着時刻周辺の2時間だけ、天気予報から雨マークが消えました。ふふふ。そして空港から呼んだLyftでは、リンカーンのでっかい車が来たというおまけ付きでした。

子連れサンディエゴ旅➂街の成り立ちがわかるバルボアパーク

サンディエゴのダウンタウン北にある巨大な公園、バルボアパーク。中には有名なサンディエゴ動物園もあります。

周辺を散策してみると昔住んでいたワシントン DC に似たような風景があったり(この橋がなんとなくロッククリークパークを思いださせた)、 公園横にある新旧混じるコンドミニアムの数々は、オークランドを思い出したり。って、無理に自分の知っている場所に繋ぎ合わせて考えるのはやめたほうがいいかもしれないけどな。

公園に向かって歩いて行くと、いったいこれは何だというような建物が見えてきます。何かの宗教施設だったのか、何かメキシコ時代のコロニアル風の建物なのか。

今は数多くの博物館が入っているこれらの建物、実は1915年にサンディエゴで万博があった時に作られたものなんだそう。元々は1、2年持てばいい感じで建てられたハリボテ風な建造物。それが補強され、今も残されているんだそうです。

確かに・・このロンドンのグローブ座を模した劇場なんていかにも・・。

タワーに登るツアーに参加してみました。11人ほどの参加者全員カリフォルニア在住。なんとなくテキサスから来たのだと勝手に思った白人の家族は LA から。そして白人のおじさんだと思っていた人はメキシカン。サンディエゴに30年ほど住んでいて、最近になって市民権を取ったそうで、自分の街をもっとよく知りたいと参加したそう。

もともとハリボテ風な建物だったからか、あまり一度にたくさんの人を入れられないみたい、定員は14名ほど。8回建ての階段を登っていきます。

このタワーを案内してくれたお兄ちゃんの説明が非常に興味深かった。

サンディエゴ元々はそれほど大都市ではなかったそうで、もっと人を呼ぶために万博の誘致を計画。しかしサンフランシスコと候補地を巡って争うことになり、1906年に大地震に見舞われていたサンフランシスコの方に軍配が上がったのだそうです。

万博って人を集める経済機会として今も昔も重要だったんですねぇ、と言っても私が覚えているのはポートピアやつくばの万博ぐらいですが・・。

サンディエゴは万博を開催すると同時に都市開発を思いきりしようと考えていたようで、なんと公園にアクセスする橋の下、今はハイウェイになっていますが、当時はここに水を引いてベニスのようにゴンドラを浮かべ、ダウンタウンにあるリトル・イタリーまでそれで行ってもらおうという壮大な計画を立てていたそうです。

当時の完成予想図も見せてもらいましたが、今見てもこの橋ものすごく高さがあるし、水がそんなに豊富でないサンディエゴでこれだけの水を引こうと思ったらものすごいお金がかかる!無理ー!ということでその計画は断念したそうです。

万博会場がサンフランシスコに決まってからも、開催をあきらめられなかったサンディエゴの人々。

一方サンフランシスコのほうは、自分たちが万博するのにそれにぶつけて同じ時期に別の万博をやられても面白くない。サンディエゴの万博には政府の資金を出さないよう、当時の大統領タフトにかなり政治的プレッシャーをかけたようです。

それにも負けず、サンディエゴの人々はなんと自分たちでファンドレイジングをして、結局サンフランシスコの万博と同じ年、1915年に自腹で万博開催を決行したんだそう。

ちなみにサンフランシスコで開催された万博は、日本語では「世界万国博覧会」でも英語では「パナマ・太平洋国際博覧会(Panama–Pacific International Exposition)」。サンディエゴの方は、「パナマ・カリフォルニア万博(Panama-California Exposition)」って名前も紛らわしい!!

どっちもパナマ運河が開通した記念万博だったようです。

そんなイベント会場として使われたのがここバルボアパーク。そして万博をきっかけに周辺に住宅地も発展し、人も増えたと言うから万博効果ってあるんですね。

さらに万博で展示された珍しい動物たちをその後移動させて作ったのが、かの有名なサンディエゴ動物園というわけなのでした。 都市計画って面白いなぁ。

一方サンフランシスコの万博会場で今残っているのは Academy of Art(この間バレエ見に行ったところ)ぐらい?実際万博をやったことでサンフランシスコも復興したんだろうか。


公園ではドッグランの中で犬が走り回っていたりジョギングする人もたくさん。芝生では子供たちが走り回り、かたや軍の入隊志願者が入隊テスト前のフィットネス強化のために鬼軍曹に怒鳴られながら飛んだり跳ねたり 腕立て伏せをしたり いろんな風景が見れます。


またサンディエゴは横浜と姉妹都市なんですね。お茶屋さんや日本庭園のようなものもありました。

旅に出ると訪れた街がどのようにして発展していったのかちょっと気になってしまいますが、今回は思いがけずここが実際に町が発展する中心地だったということが知れてとても面白かった。どこに行っても、地元の人が案内してくれるちょっとした歴史ツアーって参加してみると面白いかも。

もう少し時間があったら動物園も公園ももっと散策したり博物館も色々見学できたけれど、ここはまた改めて行ってみたいです。

子連れサンディエゴ旅②大人も楽しいレゴランド

サンディエゴの旅、と言いながらも、時間の大半を費やしたレゴランド

www.legoland.com

サンディエゴからは車で30分ほど北上したところにあるカールスバードと言うところにある。

サンディエゴといえば動物園かシーワールド、と思っていたけれど、小さいちゃんはきっとこっちも好きだと思う、と色々な人にオススメされて行ってみたが、結果かなり楽しかった。

車で入っていくところから、レゴでできた巨大なレゴ人間(?!)の人たちが出迎えてくれる。そして入り口ではEverything is awesome!のテーマ曲がw もう何もかもが巨大レゴみたいな感じなのである。大人もかなりこれでテンションが上がった。

そしてこのお天気。前日のどんよりとは裏腹に晴れ!1月だけど半袖で全然オッケー!日焼け止めを持参するのを忘れ園内で高額で購入したぐらいの日差しだった。

園内は色々なキャラクターやテーマ別に分かれていて、子供が昔よく見ていたレゴフレンズを喜ぶかなと思ってまずはそこに行ってみた。

微妙だったらしい・・

ショーも見たがこんなに端っこの方で。みんなも立って踊って!と言われてしれーっと逃げ始める。もうこういうガーリーすぎる感じのものが嫌になっているらしい。キャストの人たちが舞台から降りて子供達に迫ってきたところで、もう次に行こう、と終了〜

一方でハマったのはニンジャゴー。

3Dメガネをかけてライドに乗り、手をワチャワチャ動かすと、火の玉みたいなのが発射されて画面に出てくる悪者を倒すことができる・・と言うゲーセンとライドが一緒になったようなものに、3回続けて乗った・・・(苦笑)空いてて良かったね。

実際火を吹く敵がくるとワッと空気が熱くなったり(何度も乗ってる間に確認したら上に屋外用ヒーターみたいなのがついてたw)、3Dメガネをかけるので本当に落ちてる感覚になったりと、臨場感たっぷり。あまりに調子に乗って手を動かしていたら、なんと翌日腕が筋肉痛になった(苦笑)

お土産に選んだのも背中に背負って歩ける剣(写真は翌日別の場所で)。

なんかそういう風に成長しつつあります・・。

それにしてもこのニンジャゴーの文化的ぐちゃぐちゃがなんとも言えない。ニンジャだけど中国風。ニンジャだけど師匠は「センセイ・ウー」で映画版ではジャッキーチェンが声を当てていた。カウボーイヒーローがフランスのお城に住んでワインを飲んでリバーダンス踊ってるようなものかw

この他にもボートに乗ってレゴでできたおとぎの国ランドに行ってみたり、

レゴでできた東武ワールドスクエア的なものがあったり、

スターウォーズもあったり、

でも実は結構長い時間ニンジャゴーのXboxのゲームもやったり、そこらへんにあるレゴで色々いろんなものを作ってみたりも。あからさまなローラーコースターは嫌がったけれど、他にもいろんなライドにも乗ったりと、真っ暗になるまでずいぶん楽しんだ。

そしてここ、ビジネス的にもうまくできてる。

レゴランドはメインのレゴランドの他に、小さな水族館やウォーターパークがあって、2日間は楽しめるような作りになっている。

そしてレゴランドの前にあるのはレゴホテル。

ロビーからしてこんな感じで、子供はここでワチャワチャ遊びまくり、親はその間その反対側にあるカフェでゆっくりできる。部屋の中もレゴ仕様ですごく楽しそう。

周囲には他に特に何もないカールスバード、レゴホテルか周辺ホテルに泊まって、2日間この地域にお金をチャリンチャリンと落としていく仕組みができている。隣に新しくレゴキャッスルホテルと言うのも作っていたし、裏には立派なシェラトンホテルもある。うちはここから10分ほど離れた安いところに泊まったが、しっかりレゴランド向けになっており宿泊客はほぼ家族連れだった。ここ、かなり地域経済に貢献しているのでは〜。

我が家も2日目は水族館に行けるチケットを買ってあったので、翌日もまたレゴランドに舞い戻った。駐車場代1回で20ドル。これだけでも、ねぇ。

SeaLife水族館は1時間もあれば回れてしまうような小さいもの。

これはフライに、これは醤油で煮付けに、などと料理方法を考えたり・・


中にはスタンプラリーもある。これ、どこかで見たことがあると思えば、3年前イギリスに行った時、ブライトン・ビーチにあった水族館と同じやつや!(ブライトンに行ったことは、途中で力尽きてここには書いていなかった)

レゴランド、実はレゴの会社が所有しているのではなく、Merlin Entertaimentsと言うイギリスの会社が運営してるんだそう。レゴランド、イギリスにはロンドンの郊外ウィンザーにあるんだとか。日本も名古屋にあるらしい。

ブライトンの水族館もそこのブランドだった模様。はー!

時期によっては混みまくりそうだけど、多分今回新年空けてから行ったからか、がら空きだったのも良かった。どこも並ばずに済んだし。そういう点で親のストレスが少なかったのもあり、なんだかとても楽しい思い出になったのだった。

ちなみにレゴランドのチケットはお安くないが、いろんなところでディスカウントがある。我が家はカリフォルニアPTAの割引を利用。1day Hopper、子供の分が無料になった。こちら

子連れサンディエゴ旅① ラホヤコーブ

あけましておめでとうございます。今年もしれっと始まりました。

年越しは友達の家で火鍋大会、子供達は12時過ぎまで起きて騒ぎ、翌日は毎年恒例モムチャン家での盛大なおせち大会で新年を迎えました。

www.maricafejp.com

思い立ったらいつでもやろう!が最近のモットーなので、今年は特に新年の抱負は無し。まだ旧正月もあるので、新年ももう一度あるしな!でもとりあえずこのホリデーのワチャワチャから早く抜け出し胃腸を労りたい気持ちはありますが、新年会はまだまだこれからも続く・・。

子供の学校もまだ始まらないので、年明けに初めてサンディエゴに行ってきました。8時間運転するのは忍びなかったので、飛行機でパパッと。イーストベイに住んで初めてオークランド空港を利用、近さに感激。

それにしてもカリフォルニアは広すぎる。行っても行ってもカリフォルニア。ここ数年国内旅行なんてほぼカリフォルニアしか行っていないのではないか。東海岸にいた時は、ちょっと運転すれば違う州だったけどねぇ・・・。

しかしやはりそれだけ広いと同じカリフォルニアでもカラーがずいぶん違います。

早朝のフライトだったので子供がグダグダになってしまいましたが、レンタカーの中で寝かせつつ向かったのは、中心からちょっと外れたところにあるラホヤ。

海沿いの高級住宅街、サンフランシスコだったらちょっとシークリフあたりにありそうな大きなお宅が並ぶところに、アザラシやらアシカやらがゴロゴロしているラホヤ・コーブというところがあります。

この日は1日どんよりしたお天気で太陽はずっと雲に隠れていましたが、全然寒くない。サンフランシスコだったらここにビュービュー風が吹いて凍え死ぬのに・・!同じ太平洋でもずいぶん違う。そして水に浮かぶのはアザラシか?!と思いきや人間でした(笑)

しっかりライフガードの施設もあり、ここでスキューバのクラスがあったりオープンウォータースイミングをしたり、シーカヤックをする人も。

昔はトライアスロン、それこそアルカトラス島から泳いだりしていたパパ、本当は泳ぎたかったみたいですが、風邪がすっきりせず断念。

アザラシは人が集っている下の岩場でゴーロゴロしています。サンフランシスコにもいますが、ここはアシカも混在していました。そしてやっぱりくっさーい。海沿いにはアパートやコンドがだーっと並んでいて、眺めはいかほどかと想像しますが、くささもそれなりかと存じます。

どこに行ってもヤシの木がどわーっと。建物もミッション風、多分世の中で考えられているカリフォルニアはこっちの印象の方が強いんじゃあないだろうか。サンフランシスコとはずいぶん違います。

鳥もずいぶんおりまして、鵜のような真っ黒なやつから、ペリカンの群れも。

地元の学校はもう冬休み終わったのかな、子供はそれほど多くなく、聞こえてくるのもフランス語やら中国語やら韓国語やら。

結構波がザッパーン!となるところでザ・海釣りしているアジア人のおっさん達もいました。

朝4時起きでグダグダ、サンディエゴ到着後はゲロった小さいさんですが車で一眠り、そしてこんなのをみたらもうガンガンに復活。

子供用プール、と呼ばれているものの、今ではアザラシに占領されているこのエリア。もともとは子供でも泳げるようにと作られたところらしいですが・・。ここのアザラシずいぶん人慣れしているようですが、やっぱり同じエリアで泳ぐのは危険。最近もサンフランシスコで、スイマーが襲われたりしてたし。特に黒いウェットスーツなんて着ていると、メスと間違えられたりして大変だそうです(怖)

かもめもずいぶん人慣れしていて、ベンチに座っているとヨタヨタと歩いてきては、こちらをじっと見つめます。餌が欲しいんだろうけど、カメラ向けてもちゃんとポーズしてくれる・・。

かくして、国籍も年齢層も超えたインスタ撮影会が始まるのであった(右の友達と撮りあってた姉ちゃんたちのモデルポーズが面白かった)

ここのところ寒くてレ・ミゼラブルな気分だったベイエリア。ちゃんと冬の格好をすれば良いのだろうけれど、ここはカリフォルニアだし!となんとなく長袖Tシャツ一枚で過ごそうとするのがきっと悪いんですけど・・、ここでは軽装でふらふら歩いていても寒くない、それだけでかなり幸せ。

今回の旅はほとんど下調べをせずに行ったのでどうかなーと思ったけれど、ここをウロウロ歩くだけでもずいぶん気持ち良くて良かったです。



2017年良かった映画・大人映画編

Hidden Figures (邦題ドリーム)

Hidden Figures [Blu-ray]

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1961年、マーキュリー計画を支えた3人のアフリカ系数学者・エンジニア女性の物語。実在の人物を扱った映画です。ギリシャに行く飛行機の中で見た。マーキュリー計画の映画なのに、日本では「私たちのアポロ計画」という訳のわからん邦題がついたとかで話題になったとか・・?!

第二次世界大戦の頃から、アメリカではNASAの前身であるNACAが戦闘機の設計やそれに関連する様々な計算が行われていたのだけれど、その計算をするのは全て人間。「human computer」と言われた彼らの多くは、特に戦争の影響から、女性が多かったのだそう。

そしてまだ人種隔離政策が生生しく残っていた1960年代、「人間計算機」として多くのアフリカ系の女性達もNASAの業務に関わっていたのも知らなかった。

そんな女性の中から、宇宙船の着地の計算をした数学の秀才キャサリン・ゴーブル・ジョンソン、アフリカ系女性として初めてNASAエンジニアの道を進み始めたメアリー・ジャクソン、計算部門のスーパーバイザーへの昇進を果たしたドロシー・ヴォーンの3人に焦点をおいたのがこの映画。

偏見や差別を「乗り越えて」彼女達が成功していく様、大きな黒板に数式をだーっと書いて問題を解決していく様は見ていて格好良く、フィールグッドムービー以外の何ものでもないが、同時に本当に最近まで、自由と平等な国なはずのアメリカで、人種や性別でここまで大きな壁があったことに愕然とする。って、今もまあ色々あるけれど、ここまで組織的社会的あからさま的なのはやはりすごい。

映画はどうしても長い話を2時間にまとめたりメッセージをより明確強烈にするので誇張もあるだろうしで、主人公が半マイル離れた建物にある黒人用トイレに走らなければならなかった、などというエピソードは事実とは異なるらしい。

でも史実として、人種によって施設や使える場所やサービスが限られていた、という世界があったわけだし、白人のスーパーバイザーや白人男性ばかりの職場でのやりとりなどは、まあ自分もレベルは違えど似たような状況にたったことが無きにしもあらず、なので見ているだけでもどっと疲れた。

そんな状況に「立ち向かい」「乗り越えて」成功していった彼女達。と言って「乗り越える」とかいう言葉が異様に陳腐に感じるなあ。

何しろ、彼女たちには本当に才能があり、そのための勉学努力も惜しんでいない。特にキャサリンは不当な扱いにガーガーと立ち向かうキャラクターではなく、常に静かで時にサブミッシブにも聞こえるような口調のまま、目を見張るような仕事をこなしていく。

時には本気で怒り、時には裁判に訴え、時にはルールを曲げて、じわじわと壁に穴を開けていく3人。

マイノリティ女性が頑張るこの映画を、ポリティカリー・コレクトなヒロインが活躍する話、と捉える向きもあるかもしれないが、自分の得意なことを武器に進んでいった彼女達はやっぱり格好いい。ポリティカリーでもなんでもなく、これが本来の本当のヒロイン!でいいんじゃない?とも思った。

そしてこの映画は衣装がとても素敵だった。今年のハロウィンは、この3人に仮装した子供達も結構多かったみたい。

映画がとても良かったので、今もっと詳しく知りたいなと思い原作を読み中。

https://www.instagram.com/p/BctRcpsgxzb/

Hidden Figures: The Untold Story of the African American Women Who Helped Win the Space Race

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ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち (ハーパーBOOKS)

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翻訳も出ているようです

子供向けに易しく書かれたバージョンもあり。うちの7歳児にはまだ難しい内容だったけれど、もう少し大きくなったら読ませたい。

Hidden Figures Young Readers' Edition

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www.youtube.com



最後ドリームッ!ってちょっとガクッときますがw

ちなみに、キャサリンに計算を依頼した若い宇宙飛行士はその後上院議員になったジョン・グレン。その後77歳で!再度宇宙に行った人。その時一緒に乗ってたのが向井さん。みんなすごいな!

そして当時の最新言語が、フォートラン!w


#2017年一番良かった《映画・ドラマ・アニメ》

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