愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

子連れおギリシャ旅⑲7歳児によるブログエントリー、ギリシャ神話について

子連れおギリシャ旅についてのブログエントリーを書いていたら、娘も自分でブログが書きたいと言い始めました。

こちらが7歳児による、初のブログエントリーです(ハンドルネームは、小さいちゃん)。



Hello, readers! I'm Chiisai-Chan. I'm 7 years old.

We're gonna talk about the Greek Gods.

Zeus doesn't know his mother or father. This is the story about him;

Once upon a time, there lived two gods. Titan & Titaness, named Rhea and Cronus.

They were the father and mother of Zeus.

When Rhea has a new baby, Rhea lets Cronus hold him/her. But he ends up swallowing the babies.

One day, when Rhea was having a new baby(Zeus), Rhea made a stone baby and put it in baby clothes and hid Zeus far away.

Zeus never ever saw his father again.

Mother Earth Gaia put spirits to keep the noise in. Cronus never heard it.

The End.


ギリシャの神様が平服w

ギリシャ神話については、本当に色々覚えていて驚きます。が、それをアウトプットにするとこうなるのねw

お付き合いありがとうございました。

2017子連れおギリシャ旅⑱クレタ島観察日記、覚書き

クレタ島での小さなエピソード、気づいたこと、観察日記箇条書き集デス。

  • コーヒーを頼んだら「スダ?スダ?」と聞かれてなにそれと言ったら「シュガー」だった。


  • ハニア上空、結構戦闘機が飛んでいた。NATOギリシャ軍の基地も近くにあるとのことだったが、ちょうどこの頃トルコ軍がちょこちょこちょっかいを出していて、その度にスクランブル発進していたっぽい。昔から仲良しでは無い両国ではあるが、ギリシャ軍にお金がない=大したことはできない、でもつつかれたからには形だけでも出動しないといけない、トルコもそれをわかっていて、軽くつんつんやるらしい。


  • ハニアにあるシナゴーグ。復興されたのは1999年のことだそう。しかしいまだにユダヤ教の礼拝場所として使うことに文句をつける政治家がいたりするそう。何と言ってもギリシャ正教会ががっつり力を握っている国。イスラム教も、確かモスクを建てたりするのは制限されていたと聞いた気がする。


  • シナゴーグの中では地元のユダヤ人の中学生たちがバイオリンやら何やらでいかにもイェディッシュ風の音楽の練習をしていた。


  • レンタカー屋の兄ちゃん「ギリシャの運転は悪評があるけど、他と比べてそこまではひどくないよ」実際運転が荒いかと言われるともっとひどいところは多い。でも旧市街などは道が狭いので、駐車するためには逆行してみたり、道を思い切り塞いで車を止めたり、パーキング事情はすごかった。
  • ハイウェイは高速と言うより日本の県道ぐらいの大きさで、それぞれ1車線しかない。追い越し車線がないので、追い越してほしい時はウィンカーを出して路肩の方による。追い越しは対向車線に車が来ていないこと前提なのでスリル満載である。前に大型トラック、後ろから大型観光バスに挟まれ、それでも後ろのバスが追い越しをかけてきた時はちょっと怖かった。しかも我が家が借りたのが馬力が全然ないオートマのプジョーの小さいのだったから余計。


  • ハニアの旧市街は独特の雰囲気があり、人々が想像・期待するような「ギリシャ」的雰囲気があるが、新市街や住宅街に出ると、一瞬日本の地方都市にでも来たかのような気分になる。今の地方都市と言うよりは、私が子供の頃の昭和的な雰囲気も感じる、懐かしいごちゃごちゃさ。
  • 車の中でラジオをかけていると、DJが音楽をかける前にペラペラ喋るのだが、曲がかかっている時も急に音楽の音量を下げて一言二言何か言ったりする。ありゃなんだろう。
  • かなり渋い民族音楽を流すラジオ局もある。そこでかかっていた音楽は、なぜかメロディがとんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」と同じであった(しかもあの子は可愛いへびいちご・・の部分。笑)


  • クレタ島で7歳の誕生日を迎えた娘、バースデーのリクエストはウォーターパーク。毎日あれだけ海に行ってるのにプールかい!と思ったが、ハニア郊外にあるウォーターパークに行き、スライダーに乗りまくり、高いところからプールに飛び込み、大満喫した。毎日の海通いで真っ黒。いずれはスキューバもやりたいと言い出した。海がちょっと苦手な私の子供とは思えない、我が子ながら少し眩しくすごいなと思った。一方私は、あまりにゆっくり流れるプールに揺られて波酔いした(爆)


  • ハニアでは本当にアジア人観光客を見なかった。そのせいか、夜歩いていたら前を歩いていた台湾人観光客が小声で「後面、後面!」と言いながらチラチラこちらをチェキっていた。


  • 港近くにある海洋歴史博物館。部屋の一室で、立派な船の模型を作ったりする部屋があり、アジア人のグループが作業していた。聞くと韓国からこのプロジェクトをやりに来たらしい。やはり船舶海運関係は韓国が頑張っているのかな。ちょっと挨拶した。ギリシャ語ペラペラの韓国人のお姉さんが通訳をしていた。韓国語もギリシャ語もイエスは「ネー」なのが面白い。
  • ガイドブックにいくつか博物館的なものが紹介されているけれど、小ぶりで倉庫みたいなところが多い。民俗博物館などは、おばあさんが一人でやっている手作り感満載のところで、農作業や手芸をするハリボテ人形に子供が怯えるレベルだった。ちょっと探偵ナイトスクープのパラダイスを思い出した。
  • ガソリンの値段はアメリカの5倍した。

メンテナンスとフルート愛



このカテゴリーで何かを書くのは何年ぶりだろう(厳密には4年ぶり・・)。恐ろしいほど放置していた私のフルート。

ここ1−2年はなぜか楽器を触ることも億劫になり、ケースから出して吹くことさえほぼしていなかった。その分何をしていたかというと、食べ物のことばかり考えたり、おもに子供のピアノの練習を見るので腹一杯になったり、他の楽器に気を取られたり(そのうち後述)、まあ仕事もしていたり。

そんなこんなで、「今年やりたいリスト」の中にいつもありながら、毎年未消化で繰越され続けてきたフルートのメンテナンス。フッターのメカニズムが緩んで、フェルトも取れてカチャカチャうるさい。そんな修理ぐらいとっととやれば良かったのだが、好きなのに遠ざかっているものに対する変な気負いもあり、なかなか動けなかった。

しかし今年の私は違う!(ってもう年も暮れかけているけれど)「ここに書き出したことは絶対実行するノート」を作った私はとうとうほぼ10年ぶりにサンフランシスコ市内にあるLさんの工房に足を踏み入れた。

Lさんはベイエリア、西海岸のフルーティストの楽器修理を一手に引き受けている専門家。彼女のところにフルートを持ち込んだのはこれで2回目。最後に見てもらったのは実に10年前だった。楽器のメンテは7〜13年ごとにすると良いらしいので、タイミング的には結果良かったみたい。

それにしても毎回驚くのは、Lさんのものすごい記憶力。最後に会ったのは4年前。私がロバート・ディックのマスタークラスで演奏した時だったが、4年前に会った時も、6年前に私が楽器を持ち込んだことだけでなく、当時私がどこに勤めていたかさえ覚えていて驚いた。そして今回も私が長年誰に習っていたか、私の演奏がどんなだったかまで普通に覚えていて、10年の間に3回ちらっと会っただけの人とは思えない。

工房で楽器を見てもらいながら、フルートや音楽の話をすること自体も久しぶりで、なんだか放置されて乾いていた植木鉢に新しい土が入り水が注ぎ入れられたような気分になった。ちょっとベイエリアのフルート業界の噂話もしながら、今するべきこと、会うべき人についても示してもらった。あとはまたさらに動くのみ・・。

ピアノと違ってこういうケースに入った楽器は取り出して組み立てて、という余計な手順があるので、少しでも気持ちが怠けるとすぐに触らずに済ませられてしまう。でも同時に、やはり子供の頃からやってきたことは、ずっと体に染み付いて取れないみたい、吹けば吹くほどまた感覚が戻ってくるのが嬉しい。練習は裏切らないって本当かもしれない。だったら練習しろ。

なんとなくアマチュアとしてフルートでできることに関して頭打ち感を感じて遠ざかった部分もあったけど、当然ながらまだまだ未熟、そういうところを一つ一つちゃんと洗い出して、もっとちゃんと考えながらできることってたくさんあるはず。

以下は自分用の練習テーマメモ。これをブレークダウンしてやっていく。

  • 音量の改善、特に低音(特に管楽器だけの室内楽の時問題あり)
  • ダブルタンギングの改良(リムスキーコルサコフ、ロシアの復活祭のカデンツァから)
  • どの曲も綺麗に吹けるがどれも同じに聞こえてしまう問題。曲やジャンルによっての音の使い分け、違う音質を出す方法
  • 今の楽器の限界の見極め
  • 落ちまくっている肺活量と体力を取り戻す
  • 大人の生徒に対しては甘い先生がアメリカには多すぎるので、上記のことを一緒に考えてキビシク指導してくれる人を探す(Lさんから案あり)
  • 近代曲もこなせるピアニストを探す(リノスの歌とかw)
  • 出産前に中途半端に仕上げて終わってしまった「リノスの歌 Chant de Linos」もう一度。パユさんのこんな写真付きの録音があったw


Andrè Jolivet - Chant de Linos EMMANUEL PAHUD (Live)

なんのことはない、岡村さんのオファーシリーズを見てしまい、やはり練習して見えてくる世界のことを考えたらテンションが上がってしまった、というのもあるのだけれど(笑)、この気持ちを忘れないようにここに書いておく。色々気が散って興味があっちこっちに行ってしまう自分ではあるが、なんだかんだ一番すっと自然にできるのはフルートなのかもなあ。



子連れおギリシャ旅⑰クレタ島の美味しいもの集

ハニアで食べた美味しいものを一挙公開、ほぼ羅列集です。

イーロ、ピタサンドの店 Ο Κώστας

アイオス・ニコラオス教会の前にはスプランツィア広場という、都内の住宅地にある猫の額ほどの公園のような広さの広場があり、そこを囲んで地元の親父達が集うカフェやバー、ベーカリーなどがある。この店も広場を囲んだ中にあるそんな店のひとつで、気軽に食べられるピタサンドイッチやスブラキが出てくる。食べていると猫も寄ってくる。

クレタ島で初めて食べた、クレタ島のダコス。そのまま食べると歯が割れるような硬い硬い麦のパンの上に、トマトやフェタチーズなどが載っている(こちらで再現してみました)

英語だとgyroと書いてジャイロ、ギロなどと呼ぶけれど、ギリシャではイーロと言う。日本でもトルコの「ケバブ屋」屋台で出てくる肉の塊をそいでサンドイッチにしてくれる、例のアレ(あれはケバブではないんだが)。肉は塊ではなく、薄切りの肉を串にどんどん刺してああいう大きな塊にしてある。それを大きなナイフまたは小さなチェーンソーみたいなのでガーガー削いでくれる。普通に美味しい。

店の中ではピットに何かの肉の塊を刺してぐるぐる焼いていた、それをわー!と家族で見に行ったら店の親父が子供をキッチンに招き入れて、親父と子供と肉とで記念撮影させてくれた。親父と肉と子供。特に希望した構図ではなかったが良いものが撮れた。

忘れられないブガチャの店 Mpougatsa Iordanis

できれば通いたかった、今でも夢にまで見る、どうしてもアメリカでは手に入らない、できるものならまた食べたい、と思い出すのがこのギリシャのチーズパイ「ブガチャ」。テッサロニキが本場らしい。

ちょっとカスタードのようなチーズが入ったパイ、朝ご飯にコーヒーと食べるこのパイは、皮がパリッカリッとしていて、フィリングも甘さ控えめ。必ずしもどこでも売っているわけではなく、こういう専門店で食べるのが一番良い。

アテネには「インスタ映えするブガチャを出す店」があって、そこのはクリームが容器に入っている上にパリパリのクロワッサンが載せてある。インスタ映えするというより、インスタで人気に火がついたというべきか)

お店のおばちゃんが、出来立てを奥から持ってきてくれる。ギリシャでは、概してどこでもパイ的なペイストリーが超絶に美味かった。ブガチャに限らず、アメリカにもよくあるスパナコピタ(ほうれん草のパイ)も比べものにならないほど良かった。

フィロという薄い生地を使っているのだけれど、アメリカで食べるのは紙のように薄くてパリパリ(時にはシナシナ)なのに対して、こちらの(こちらの?ギリシャの)ものは以外と食感は質実剛健、そこまで薄くない。しかし焼き方が絶妙なのか、パリカリ感が半端ない。ちょっとそこらへんの店で冷めたのを買ってもそうだった。こればかりはギリシャから戻ってからはお目にかかっていない。

フィロ生地はこちらでも普通にスーパーで売ってはいるが、自作することも考えるか・・・。

Αρχική - Μπουγάτσα Ιορδάνης, Χανιά, Κρήτη, Ελλάδα - Bougatsa Iordanis, Chania, Crete, Greece

通ったシーフードレストラン Το Μαριδάκι

通ったと言っても1週間ほどの滞在の間に2度行ったのだけれど、リピしたお店。

内装も可愛いモダンな感じのこじんまりした店では、その時とれたシーフードを料理してくれる。基本ギリシャ料理だが、少しイタリア風な部分もあった感じがする。お店のおっちゃんもイタリア人の観光客にはイタリア語で対応していた。

ギリシャでやっぱり美味し嬉しかったのはやはりタコ。グリルして、オリーブオイルとレモンで食べる。

ウツボフリット。あのすごい顔の魚は、以外とあっさりしていて美味しい。

デザートとウーゾがおまけについてくる。2度ともパンナコッタだったが美味しくて完食。どこに行ってもこんな感じで無料デザートがつくので、せっかくデザートメニューがあっても試す機会がなかった。

ギリシャで観光客を相手にしているギリシャ人は基本英語で話してくれるが、「エスファリト(ありがとう)」とギリシャ語でいうと、ちょっとドヤ顔で「パラカノ(どういたしまして的な)」と返してくれる人と、いきなりガイジンにギリシャ語でありがとうと言われて切り替えられずに英語で通したり「ウム」で終わる人の二種類いた。この店のおっちゃんは2日に渡ってギリシャ語を使ってみたものの、後者であった。笑(日本でも観光客に英語で対応していたら急にアリガト、と言われてどっちで返事するべきか一瞬迷うことはありそう)

若いフランス人の女の子二人組が、今時珍しくテーブルで絵葉書を書いていたり、家族連れでアメリカのB級俳優もきていた(テレビっ子の旦那が気づいたが今聞いてもそれが誰だったか思い出せない程度のB級らしい)。

港近くのシーフードの店 Faka

ハニアの港に面した店は、どちらかというと眺めがメインのメニューもお値段も超観光客向けの店が多くて、なんとなく入ったら負け、的な気分がして寄り付かなかったが、港から一本入ったところの店でこんなものを見つけたら入らずにはいられない。


と言って頼んだのはタコではなくウニ。アテネで食べたものと同様、日本のものとは少し違う、とろっとはしていない、磯の香りがとても強い。

グリークサラダ、タラマサラタと軽めの夕食を。

この店、どうも映画のロケ地になったらしい。購読しているid:DaysLikeMosaicさんの映画ブログを読んでいたら、登場人物が偽造パスポートを受け取ったカフェ、のロケ地として登場していた!

dayslikemosaic.hateblo.jp

お店に芸能人のサイン色紙は見かけなかったけれど、メインのレストランと、道路を挟んだところの駐車場の前にちょっとアウトドアの席が用意されており、ギリシャ音楽の生演奏を聞きながら、狭い通路に車がどんどん突っ込む様を見ながら料理を楽しめます。

お店のページはこちら

カフェで郷土料理

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クレタ島にいるので、クレタ料理を食べに行こう!と思わなくても普通にカフェで地元の料理が出てくる。これは燻製の豚肉と、カタツムリ。これは私が風邪ひいて寝込んだ時に旦那と子供がスプランツィア広場で食べたもので私はいただいていないのだけれど、まあ貝の様なサザエのような、らしい。

この他にもこのカフェではなぜか中華メニューが数品あって、子供が変な焼きそばを喜んで食べたらしい。

ヨットクラブのカフェ

港で涼をとるなら、地元のヨットクラブについているカフェも乙。なんの変哲も無いカフェだけれど、地元の子供達がヨットの稽古をする様子が見えます。港の中を、おもちゃのような小舟に一人で乗ってぐるぐる回る姿は可愛らしい。

子連れおギリシャ旅⑯修道院宿とレストラン

クレタ島ハニアでは、修道院をアパートに改造したところに泊まった。

この一番奥の青い扉がそう。一応二階建てになっていて、狭い螺旋階段を上がると上の小窓があるところがベッドルーム。バイクが止まっている右側の壁側もアパートで、ここには地元の人達が住んでいる。

やはり古くて狭いところを改装したような場所なので、超快適とまではいかなかった。少し穴蔵風だったのと、無理やり変な場所にエアコンがつけてあり、冷風が直接ベッドに吹き付ける感じだったので、滞在中私は喉をやられる風邪をひいてしまった。

風邪でテンションがだだ下がったせいか、部屋の内装を撮った写真が一枚もない。

ドアの左側にはレストランがあった。夜だけの営業で、中庭のようになっているところに夕方になるとテーブルが並べられる。ちょっと今時のアンビエント系な感じのテクノが流れている。

滞在初日は定休日で、レストランがあることさえ気づかなかった。二日目、出先から帰ってきたらテーブルが出ていたが、いるのは店のスタッフばかりで、心配になるほど閑古鳥が鳴いている。

メインストリートからは離れた路地裏にあり、知らなければわざわざここにご飯を食べようと向かうことはなさそうな感じ。少し心配になるぐらい誰もこない。

宿とレストランはアイオス・ニコラオス教会と言うギリシャ正教の教会の裏にある。クレタ島オスマントルコに占領されていたこともあり、教会は、当時モスクとして使われていた時のミナレットがそのまま残っている。

朝7時になるとこの鐘が54回も鳴って起こされる。日曜日になると近所の人達がわらわらとやってきて読経のような歌を歌いミサをする。

せっかく横にレストランがあるし、一度は食べてみようと3日目に行ってみた。客はもちろん私たちだけ。

ウェイトレスのお姉ちゃんは「オマエタチドコカラキタ」と言う感じのカタコト英語で話してくれる。メニューに一応英語表記があるので問題は無い。

真ん中はナスのピューレ。ババガヌーシュ的なもの。下はナスのフリッター。どっちもナスだが、ナスは美味しい。

シェフお手製のパイ、中はお肉。とても素朴な味。

クレタ島の料理、ベーコン肉をスモークしたもの。

ギリシャのお店の多くは、最後におまけのデザートを持ってきてくれることが多い。ここではクレタ島のラキ「チクディア」と、ハルヴァを持ってきてくれた。

このハルヴァ、今まで食べたごま風味のものとは全然違う。シナモンの味がきいているが、食感はういろうをもう少しボソッとしたような、軽羹のような、なんだか日本で食べたことがあるような懐かしい味がした。

こんなに客がこなくて大丈夫なんだろうか、と心配になったレストランだが、実は私たちが疲れて寝こけ始める頃に地元の客がきて盛況になっていた。夜の9時10時頃から外がざわざわし始める、子供の声もする、アコーディオンの音までし始める。

話し声は朝5時ごろまで続き、朝7時になるとまた教会の鐘が54回鳴る。

外からはアパートに住むおばあさんのしわがれたものすごい叫び声が聞こえてくる。すわ喧嘩か、と思って耳を澄ますと「◎▲※×!!!カリメーラ!カリメーラ!」なんのことは無い、おはよう、と言っているだけだった。

今思えばもう一度ぐらいここで晩御飯を食べてみたかった気もする。ウェイトレスのお姉ちゃんとは、毎晩アパートを出入りする時に手を振りあった。

この店の名前はυδραγωγείο。水路とか水道橋と言う意味で、実際ここに教会の水道みたいなものがある。クレタ島のメゼを出す、なかなか悪くない店。

お店のページはこちら。観光シーズンが終わり、冬の間は閉まるらしい。