愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ロンドン2016 ㉕ テムズ川散策

ロンドンといえば、お馴染みなのは、この風景。

パノラマショットをここにはるとちょっと迫力が失せますが、テムズ川沿いに見えるウェストミンスター宮殿、そしてロンドンアイ

あー、もちろんあともうちょい歩けば、ロンドン橋も、見えてくるでしょう。

世界中からたくさんの人達が集まってくるこのエリア。

2015年も2016年も、ロンドン橋もロンドンタワーにも行かず、ましてや高額なロンドンアイにも乗りませんでした。

それでもやっぱり観光客を決め込んで、週末のテムズ川の雑踏を、家族で右往左往してみたりもしました。

2017年夏が近づいているのにまだ2016年の旅日記を書いておりますが、2015年のロンドン旅日記、実はまだ数日分未完w

今回は、テムズ川沿いのブラブラ散策、2年分の写真を使って、淡々と記載してみることにします。

時系列どころか、位置関係ももう記憶があやふやなので、出たとこ勝負です。

ロンドン在住の皆さんが見たらちょっとモヤっとする順番かもしれませんwご理解とご了承の上、前にお進み下さい。

こちらはもう観光名所としてお馴染みの巨大観覧車、ロンドン・アイ

ここらへんはもう人がぎうぎうで歩くのも人をかき分けて。

実際何か知らないけれど暴れて警察にタイホされちゃってる人もいました、ご注意下さいw

チケット代が大人一人30ポンド以上とかするので、我が家は乗らず。

代わりに、一昨年はマーブル・アーチに設置されていた、中くらいの大きさの観覧車に乗りました。

でも去年行った時にはもうなくなってた。残念。

ちなみに、日本で一番大きい観覧車は、オオサカホイールでっせー。

しかも1000円ちょっとで、のれまっせw

さて、あまりお金を使わなくても、ブラブラ歩いているだけで楽しいものが勝手にやって来るのも、散策の良いところ。

川沿いには大道芸人も一杯いて、すごいんだかそうでもないんだか良くわからないような芸を見せてくれたり。

でも概してギターで弾き語りをやっている人達はとても上手でした。

さすがロンドン。

でも子供に大人気なのは、シャボン玉芸人

棒にロープをうまいこと巻きつけ、シャボっとシャボン玉液につけて、巨大シャボン玉をどわーっと作ってくれます。

これが去年。

これ一昨年。

どれも子供達の手がわーっと上を向いているのがおかしい。

でもついそうなる。

実は我が家にもパパ手作りの同じ装置がありまして。

これ作るのは簡単なのですが、逆に壊れにくいシャボン玉液を作るのに、パパが色々苦心していましたw

それに周囲がびっしゃびしゃになりますww

そして家の前でずーっと研究していたため、随分近所の人に見られていたらしく「お宅のご主人シャボン玉をずっと何かやってましたね・・」とあとで結構言われましたwwww

話が随分脱線しましたが、テムズ川の歩道沿いには、大きな砂場もあります。

子供を暫くここで放牧させつつ、大人も砂の上に座り込み、暫く放心。

向こう側に見える陸橋の下では、去年も一昨年も、スケボー少年達が練習に余念がありませんでした。

青空古本市、開催中。

向こうに見えるダブルデッカーは、SNOGという、フローズンヨーグルト屋さん。

二階席でどうぞ!

こちらは一昨年、ナショナル・シアターの前で。

去年行ったら改装中?でこの壁の部分が見当たらなかった。

炎のチューバ奏者w

これ、なかどうなってるんだろう。

ぼっと火が出るたびにちょっとだけ熱気を感じた・・楽器、熱くならないだろうかw

前の市長、ボリス・ジョンソンの肝いりで始まったので「ボリスバイク」と呼ばれるレンタルバイク。

アメリカにも似たようなサービスがありますねぇ。

素晴らしい試みではあるのですが、いかんせん街の作りがバイクフレンドリーでない。

これに乗った観光客がフラフラヨロヨロ、時には集団で横に広がり歩道を走ってきたり、これに乗ったスーツ姿のロンドナーのみなさんが、ダブルデッカーの横をすーっとすり抜けて行くのを見てるとヒヤッヒヤする〜!

川沿いはバンクというか土手の上、川を見下ろす感じで歩きますが時々下に降りられる場所もありました。

石がゴロゴロしてたり、いつの時代のものか良くわからないガラスの破片があったり。

ま、きっと最近のものだろう。

2年連続で遊んだプレイエリア。前に比べると、出来ることも随分増えたねぇ。

このメリーゴーランドも2年連続乗ったねぇ。一昨年はパパとふたりで、去年は自分ひとりで。

ここが全くどこの何だったのか記憶にありませんが、川沿いには色んな施設があるので、ふっとこういうところを通り抜けたりします。

小さいさんは、何を間違えたのか、ここの水にコインを投げたのはいいけれど、その後暫くこの変な像に向かって合掌。

古いものと新しいものが共存する街。

800年前に建てられたSouthwark Cathedralと、8年前に建てられたイギリスで一番高いビル、The Shard

ちなみに日本で一番高いビルは、あべのハルカスでっせー

大阪色々頑張ってるなw

向こう岸に見える、一番右側のけったいな形のビル。

Walkie-talkieと呼ばれているこのビル、ご覧の通りちょっと湾曲したユニークな形になってます。

実はこのビル湾曲のせいで、太陽光がうまーいこと反射して、道に駐車してあった黒いジャガーのパーツを、溶かしてしまったんですって!

あ、こち亀風にいうと、ジャガーじゃなくてジャグワーでしたねw

そんな話を旦那としながら歩いていたら、周囲を歩いていた観光客の人達がえ、なにそれ!とざわついていましたw

こちらは、テート・モダン。多くの博物館が無料なロンドン。

ややもすると鑑賞の仕方や解釈の仕方が全然わからなくなるモダンアートですが、ここの展示をじっくり見て、説明もちゃんと読んだら何となくとっつきやすくなりました。

とってもおすすめです。

marichan.hatenablog.com

結構日差しが強くて暑い日もあったロンドン。水着持参で、子供達が大騒ぎ。

うちも持ってくれば良かった。

私達が訪れた去年の夏はリオオリンピックの真っ最中。

それに合わせたイベントで、カーニバルみたいなことをやっていたのですが、そのイベントの流れでお酒が入って出来上がった大人もぼちぼちいて、そんな中、中年に近いバカップルが服のままこの噴水に突進。

突進はいいんだけど、そこにいた子供をなぎ倒して走って行き・・・、それに気づかなかったのか、笑いながらそのまま去っていきました。

意外と呆然として動きが取れないイギリス人。

オイコラ!と私も叫んだ時にはあとのカーニバル。奴ら、今頃酔っ払って雲古まみれの床で滑って転んでるといいな。

橋の欄干、じゃなくてどの部分かよくわからないけれどあったとってもカッコイイエンブレム、か何か。

なんとなくぼんやりしっている単語を並べてみましたがただの装飾でしょうか。

そしてこちらは、川沿いの砂浜に作られていたサンドキャッスル砂の城(怪しい商業施設名ではありません)。

作成しているのは、缶ビール片手のヒゲ船長みたいなおっさんと仲間達。

チップを入れる入れ物が至る所に置いてあり、ゲームみたいにうまく投げないと入らない仕組みになっていましたw

川にも満潮干潮あるようで、見ている先からどんどんとテムズ川の水に侵食されていく、ああ、諸行無常・・・

そして特にオチもないこのテムズ川散策日記も、波とともに静かにフェードアウトして終わりたいと思います。

ロンドン2016 ㉔ 住宅街の中のファーム

バスに乗って、ロンドンの北西部にあるケンティッシュタウンという住宅街の中にある小さなファームに行ってみました。

 住宅街の中なので、敷地はそんなに広くはありませんが、畑があったり、こうやっていろんな動物が飼育されていて、街中に住む子供達が動物に身近に触れることができるようになっています。

こちらは畑の一部。ハーブや野菜や、果物があちこちに。

どれだけ住宅街の中かというと、この塀の向こうがすでにお家。

アパートが連なっています。

やぎさんもおります。

こちらは生まれたばかりの子ヤギ。地元のボランティアの小中学生の子たちが、こういった動物のお世話をしていました。

写真には映っておりませんが、小さいながら乗馬エリアもあり、地元の子供達が乗馬レッスンをすることもあるようです。

山羊がくつろぐ斜面の下は線路。時々こうやって電車が通ります。

豚も羊もおる。

子供とひとしきり動物を眺めたりして小一時間ほど過ごしました。

ロンドンや周辺には、街中にこういった、コミュニティが運営するCity Farmと呼ばれる小さな農場がちょこちょこあるようで、その中でもこのケンティッシュタウンにあるファームは40年も続いているんだそう。

まあ、観光で来ている人がわざわざバスや電車を乗り継いでまで行く価値はあるかは微妙でしたが、我が家は比較的ロンドンに長く滞在していたので、ちょっとしたコミュニティ探検としては良かったです。無料だしw

こちらにロンドン市内にあるシティーファームのオススメリストが載っています。滞在先の近くにあれば、寄ってみるのも良いかも。小さい子連れには良いかもしれません。

www.timeout.com

 

ロンドン2016 ㉓ マリルボーンのファーマーズ・マーケット

自炊もぼちぼちやっていたロンドン滞在。

周囲にあるスーパーや中東系のおっちゃんがやっている小さなグロッサリーのほか、マリルボーンにあるスーパーの裏側の駐車場を締め切って、週末開かれるファーマーズマーケットで調達した食材を活用しました。

ロンドン郊外から農家の人達がやって来て、どどーん!と新鮮なお野菜や果物が売られています。

ソーセージなどの食べ物もぼちぼちと。

茄子はアメリカではeggplantなんですがイギリス英語ではaubergine。フランス語から来ているみたいです。ズッキーニもズッキーニじゃなくてcorgetteってこれもフランス語。

その国にこの野菜を持ち込んだ人達の呼び名が定着した感じだろうか。イギリスにこういうのを食べる食文化を持ち込んだのはフランス人で、アメリカではイタリア移民、的な。勝手な想像ですが。

実は何となくアメリカでもイギリスでも、田舎から来た人と話す時必要以上に緊張してしまうわたくし。相手の訛りにビビるのと、勝手にあっちがアジア人慣れしてないんじゃないかと思うと余計にビビるw アメリカだと田舎の人=トランプ支持者!?と思ってさらにビビる!

ここに出店している農家の人達と話す時もドキドキしてしまった!やっぱりおばちゃん歯がないし!w

ここに来ている農家の人々は、Chiltern HillsやKentのどっか、など、聞いてもよくわからない土地から来ているそう。車で1時間ちょっと、東京から茨城に野菜売りに来ているようなもんか。

Upwellというところはロンドンの北、150キロぐらいにあるところらしくて、そこは多分栃木とか長野ぐらいな感じ?!

イギリスといっても随分広い、そして良くテレビドキュメンタリーで見るとだだっ広い何もないところも多い、それなりに農業もさかんなようで。

EUからも安い野菜が流れてくるから、国内の農家を守ろう、国産のものを買いましょう的な感じで、スーパーなんかに行っても国産のものには全てBritishっていうのが商品名の前についているものが多かったです。ブリティッシュミルクだ、ブリティッシュストロベリーだ、等など。

ここのマーケットでは日本語もちらほら聞こえてきました。そういえばうちの両親もロンドンに観光に来た時にここに来たと言ってたな・・。

ファーマーズマーケットではお肉や卵も売りに来るので、それを焼いたり・・

こちらはグリルしたポーク、そしてトマト、人参、カリフラワー、ひよこ豆(これは缶)を使ったクスクス。

新鮮なえんどう豆もゲット!これは湯がいて、子供のサマーキャンプに持っていくおにぎりに混ぜたりしました。

 

地元の暗黒小説

世界各国の色んな都市を舞台にした、ノワール小説のシリーズがAkashic Booksという出版社から刊行されています。

残念ながら東京はまだ無いみたいだけど、アジアだったらマニラとかムンバイとか。イスタンブール、ロンドン、もちろんニューヨークやロサンゼルなんかが舞台のシリーズもあります。その数なんと80都市以上。

そんなシリーズの最新版の舞台は、なんとオークランド

オークランドを始めとする、我が地元イーストベイが舞台となった短編小説集です。

Oakland Noir (Akashic Noir)

Oakland Noir (Akashic Noir)

 

 ちょうど地元の本屋でこの本の編集者がやって来ての朗読会をやっているところに遭遇し、ちょっと立ち寄ってみたのですが、朗読している内容が子供の耳にはかなり毒だったので早々に退散(笑)

でもしっかり本は手に入れました。

ノワール小説って、日本語だと暗黒小説とか言われているようですが、イメージとしてはハードボイルド、ミステリー、ミステリーじゃなくてもまあ誰かが死んじゃうような、ちょっとダークな話、といえばいいんだろうか。

私も定義がよくわからない・・・。

この本では現代、そして色々な時代のオークランドとその周辺が舞台となっており、自分がよく知っている通りや街角、お店の名前がじゃんじゃん出てくるので、とにかく読んでいて情景をかなりリアルに思い浮かべることが出来るのがとても楽しかったです。

短編集第一話の舞台は、わが町アラメダとオークランドをつなぐ橋のひとつ、フルーツベールの橋。ここから自殺しようとしているシングルマザーと、橋の管理人との緊迫したような、しないようなやり取り。

そして最終話の舞台がこれまたアラメダで、この街に越してきたカップルが、ベトナム人のお婆さんが大家である、とても素敵な家を借りたことから始まる、人生の崩壊話で終わります。

この他にも、一昔までどれだけLGBTの人達が虐げられていたか、ギャングも多いこの街オークランドを取り締まるOPD(オークランド警察)がどれだけ一筋縄ではいかないか、2YK問題をきっかけに危機を煽ろうとする学生達の話から、今も脈々とイーストベイに続くオキュパイ運動の人達やアナーキスト問題を考えたり。

また私も運転中よく見かける高速道路の高架下に住むホームレスが立ち直ろうとして失敗する話は、実際にホームレスの支援活動をやっていた人が書いただけあって、かなりリアル感たっぷり。

実際にイーストベイ在住の作家達が執筆したこの本、文章のクオリティはまちまちではありますが、この街の背景や歴史、人々のことをより理解することも出来て、一気に読んでしまいました。

とりあえず気に入ったエピソードは、「Waiting for Gordo」という話。Hegenberger Roadを舞台にしたこの話は、警察が極秘に録音したイースオークランドのヒスパニックのギャング達の会話を書き起こした書類、という体になっていて、車の中で繰り広げられる彼らの会話が、お下劣でありながらかなりウィットに富み、時にはかなりインテレクチュアルなことを言っているのが面白い作品でした。もちろんギャングの会話なので、最後はいい終わり方はしないのですが・・・。

 

ロンドン2016 ㉒ レディング散策

気がつけばもうすぐ2017年夏。

今年の夏休みが始まるまでに去年の旅日記を終わらせたい・・・w

ミシュラン星付きレストランL'Ortolanでのランチのためにわざわざ訪れた街レディング。

 

marichan.hatenablog.com

 

ちょうど新宿〜つくばぐらいの距離感のこの街、駅前だけですが少し散策してみました。

人口14万ちょっとのこの街。人口だけで行ったら大阪の守口市と同じくらい・・ってちょっとわかりにくい!!

でも大学があり、オラクルやマイクロソフトなどの拠点もここにあるので、毎日3万人ぐらいがここに通ってきているそうです。

駅は新しくて近代的、周囲にも大きなビルが沢山な一方で、駅前のショッピングエリアはこんな感じ。

一方でロンドンとレディングではプライスポイントも色々違うのもあり、かなりひなびたショッピングモールやら、ロンドンではそういえば見かけなかったホームレスの人もそれなりにいたり、とにかく道にゴミが結構落ちているのが気になりました。

アメリカにもあるディスカウントショップ、アメリカではTJ MaxですがイギリスではTK Maxだった!似た名前のビジネスがあったため、イギリスでは名前を変えたらしい。

この日はなぜか、駅前に移動遊園地が来ていたので、長々とランチに付き合ってもらった小さいさん、ここで暫く遊んでもらいました。

アテンダントの人、歯がない!(イギリス人は歯が悪いというステレオタイプがあるんだけど、まんまだったw)そして時々独特の地元のアクセントで話す人がいて、聞き取れずにドキドキすることもw

かなり日差しの強い日でしたが、地元の人はチャンス!とばかりに真っ赤っ赤になるまで日光浴してました。

ロンドンに住むのと郊外に住むのでは、また色々勝手が違いそうだな〜、とちと思ったりもした短い滞在でした。